早嶋です。
夏休み、小さい頃は近所の至る所で爆竹の音がしていました。中国文化の影響が強いせいか、お盆にもお墓の周りで矢火矢(ロケット花火)や爆竹を鳴らして、先祖様の魂をお迎えする風習が残っています。さて、そんな花火ですが、価格上昇しています。
原因は世界的な食料高。えっ?と思いますが、つながっています。一般過程で購入される花火の価格が前年比で5%〜15%程度上昇しています。新興国で花火の原料となる硫黄が肥料原料として消費されているため、花火の原料も値上げというつながりです。様子を見ていると、この対応に小売店は価格据え置き、量を減らす、という作戦で対応しています。
調べてみると、家庭で使用する花火の9割以上は中国からの輸入です。中国やインドの成長に伴い花火の原料よりも、農作物の肥料への用途が需要が大きくなっているのです。実際、硫黄の国際価格は1年前の実に4倍と大幅上昇です。更に、中国で花火をつくる花火工も減少しています。火薬を使うため危険な職場です。そのため若い人材が集まらないということです。
夏の風物詩としての花火。グローバルになると、たった一本の線香花火にも様々な国の事情が絡んでくるのですね。