早嶋です。
本日、明日の2日間、鹿屋で仕事のためまずは新幹線に乗って鹿児島中央駅へ。せっかく鹿児島に来たので、地元で飲食店とアパレルショップを経営している方々と鹿児島経済情報についてお話を伺いました。
新幹線が全線開通して3月11日の震災。3月の間は、国内外の心理的な影響のため、思うような効果を上げることが出来なかったようですが、4月、5月より九州新幹線の効果がジワジワ効いているようです。
■小売店
鹿児島っぽいというか、そこにしか無いような地元のお店以外は、人通りは増えたが、購入には結びつきにくい、という声が圧倒的です。例えば、アミュプラザに入っている全国の百貨店にあるようなお店では、急激な変化は感じられないと口を揃えて話しています。
それは、そうでしょう。洋服などのアパレルを態々、鹿児島に来て買い物しようとは思いませんよね。出張や観光での財布の使い道は、どう考えても飲食、観光、交通、宿泊費。ふらっと寄ってセレクトショップでお買い物、なんて消費スタイルは昨今の日本経済で考えてマスではないですよね。ただ、ありとすれば、一部の忙しい人が、普段、地元でも買い物が出来ないので、電車待ちの時間にジャケットを、なんて消費のスタイルはあると思いますが、売上の貢献には程遠いでしょうね。
それから鹿児島で売れている商品は、やはり地方の特色があるので、必ずしも同じ商品構成では無いので、逆に購入しにくい感もあるかもしれまえん。一方で、都内では既に売れて品薄になっている商品が吊るされていたり、セールになっている、というようなギャップが良くあります。しかし、頻繁に移動する人以外はその恩恵にめぐり合うことも無いので、やはり小売で全国どこでも手に入るお店は、頑張ってステイでしょう。
■飲食・観光
篤姫効果で盛り上がり、龍馬に一気にお客さんを取られてしまった鹿児島ですが、その間にしっかりとインフラを整えて新幹線の全線開通に備えていたお店は好調ですね。鹿児島全体で見れば、主要なホテルや旅館は3%程度の減少で毎月の減少を数えると14ヶ月連続で前年比を下回っています。しかし、4月以降、鹿児島地区は新幹線効果を享受し前年比を上回る傾向をしめしているそうです。指宿などの地区も、これまでの減少に歯止めがかかり、若干持ち直した感が出ています。
飲食店は、鹿児島っぽい、黒豚、ラーメン、マグロ、かつお、さつま揚げ、焼酎、などの地元色の強い飲食は、軒並み好調のようです。パートのおばさんやお店の方々にヒアリングしましたが、お昼のピークがこれまでは1日に1回しかこなかったのが、多い日は数回訪れるといいながら、ニコニコ顔が印象的でした。ただ、ここも全国どこでも食べられるお店は、スタバなどのちょい休憩用のカフェを除き苦しい展開であることは変わりません。
全体的に言えるのは、新幹線が開通したら、誰が何を目的にくるだろう?というターゲットを考えれば、上記のような結果が今後も続き、白黒はっきりすることが容易に予測できますね。
。指宿 地区も観光客の入れ込みが好調に推移し、前年をわずかに下回るにとどまった。一方、 霧島地区は前年を大幅に下回った。種子島・屋久島地区は団体客が減少し前年を下回 った。4 月の主要観光施設入場者数は、九州新幹線全通効果で利用・入場者数が前年を 上回る施設が増えた。
感謝!