100円ショップの上位4位。
1位:大創産業 3414億円 3000店舗
2位:セリア 762億円 999店舗
3位:キャドゥ 624億円 843店舗
4位:ワッツ 346億円 795店舗
100円ショップの代名詞でもあるダイソーが大きく差をつけているのが分かります。そのダイソー、近年店舗のMDを変化しています。それも宝モノ探し⇒目的買い、です。
店舗のディスプレイが従来のゴチャゴチャした感じからコンビニかと思うような整理整頓されたMDに統一されます。100円ショップのお買い得感はもうなくなり、すっかり庶民の生活に浸透しているのでしょう。従って、庶民も目的買いが当たり前になったのです。
従来は、多品種少量陳列が基本で、棚の奥には何があるのか分からないようなMDでした。店舗側は種類を絞って面白みの無い売り場だと、客足が遠のく!という発想でした。そのため店舗は在庫を抱えてリスクを負うと言うマイナスの経営をこぞって行っていたのです。
しかし限界に来たのでしょう。国内の売上がここ5年程度は頭打ちになり、100円ショップが珍しかった時代と比較して、どこにでも店舗を出店したのでその目新しさも無くなったのです。更に、大型のスーパーでは100円ショップの対抗として98円、88円と類似商品を売りさばくところも増えました。
お買い得感がほぼ無くなったのです。
そう、ルールがシフトし、100円ショップはもはや生活の一部。そうなると生活必需品を短時間で求めるような購買行動になってきたのです。これに今回のダイソーは合わせていった形でしょう。世の中が変化して、ダイソーのこれまでの陳列は、いつしか、分かりづらい、どこに何があるのか、歩きにくい、というネガティブなMDになってしまったのです。
ターゲットの感情が変わったことによって、マーケティングミックスのうち、流通を改革した事例でしょう。
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