途方もくれた時、何とかなるさ!と開き直ることがあります。しかし、こんなときこそ何とかする事こそがマネジメントだと思います。
マネジメントはドラッカー教授が産みの親です。経営資源を活用して目的を達成することです。上記の何とかするはやや乱暴な言葉ですが、マネジメントの説明としてぴったりだと思います。
マネジメントで最も重要なことは「何をするか?」というゴールです。そして後はそのゴールを達成するために、何とかして達成すること、そのプロセスがマネジメントです。
年末、大寒波のヨーロッパを旅していました。到着した空港が一時閉鎖になり着陸する事、結局定刻よりも7時間遅れ。まぁ、ともあれ現地に到着したのでラッキーだと考えましたが、手荷物が出てきません。そこで、夜も更けていたのでバゲージ・クレームを申請してホテルに届けてもらうようにお願いして空港からホテルに移動します。
ホテルについて次の朝、荷物が届く気配がなかったので、そのままアムステルダムの街を散策しました。昼には連絡があるだろう、そんな気持ちで散策していましたが、一向に届く気配がありません。スキポール空港に連絡しましたが電話も通じない。KLMに連絡しても同様。
ふと、荷物が届かないのでは?と考え、2日目の夜には、荷物がないまま、旅行をすることを考えました。目的は、予定通り楽しみながら観光、仕事をこなすこと。まさに、目的達成のために何とかすることでした。あきらめて、何とかなると考えるのではなく、自分から何とかすることを考えました。
何とかするにあたって、注意すべき点は、考えてもコントロールできないことは考えないで忘れる。あるいは何ともならないと理解することです。そして、自分たちでコントロールできることに注力して、何とかする方法を考え行動します。マネジメントにおいても、自分たちの内部資源と外部環境を良く把握しておき、コントロールできることとできないことに分けて考えます。
結局、荷物が届いたのは、日本に帰国して、更に年が明けてからでした。
もう一つ学んだことは、冬のヨーロッパは計画通り動かないことでしょう。
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