ビジネススクールでは、起業するための様々な手法や出口戦略までくまなく学びます。しかし、その多くの事例が100億円規模のビジネスで、やや肌感覚が合わない部分もあります。
確かに志高く大きなビジョンを基にビジネスを立ち上げる事は大いに結構です。しかし、大きなビジョンの第一歩は自分の食いっプチをしっかり稼ぐことです。ビジネスのポテンシャルに対して融資、投資は集まりますが、それは次のフェーズかもしれません。
まずは小さく初めて感触をつかむ。小さな規模でもよいから投資家に対してビジネスのポテンシャルを紙ベースではなくリアルベースで示す。これが次に進むためのステップであり、いきなり大きく始めた時のマイナスのリスクを減少するポインのように感じます。
小さな一歩が上手く行けば、次の行動は極めてとり易くなります。このフェーズでは自分が食べれるレベルにあるのでひっくり帰っても何とかなるという感覚を持つことになります。これは強いです。
もうひとつ始める方法があります。ゼロからではなく、一から始める方法です。これはM&Aを活用する方法です。M&A?と考えるかもしれませんが、小規模であっても活用できます。むしろ後継者を探している経営者は多くいます。自分が行いたいビジネスモデルに近い企業を買って、感覚を掴みながら試すのです。
この場合、すでにビジネスとして成り立っているので、顧客や社員がいます。この資産を有効に活用しながら自分のビジネスモデルを実行に移すのです。
早嶋聡史