JR東日本の子会社が自動販売機のPOSデータを分析してマーケティングに活用する取り組みを行っています。
条件はSuicaポイントクラブに加入している人が対象。同社が導入している自動販売機ではSuicaが利用できます。ポイントクラブに加入している人が購入した場合、POS情報に「性別、年齢、エリア」などの登録情報が分かります。これらを飲料の販売情報と組み合わせることで「いつ、どのような人が、何を買ったのか?」が自動で解析できるようになります。
2010年度に3000台の自動販売機まで目標値を上げています。JR構内での自動販売機の利用は、現在Suica決済が43%と高いため、有用な情報が取れると思います。
これをすすめて、現金利用の顧客を判別するための仕組みも導入されています。顔認識機能付きの自動販売機です。これにより性別と大まかな年齢を割り出し、同様のデータマイニングを行うのです。こちらは先行して今年の8月から品川駅に2台、今月中旬より東京駅に展開して、目標は500台までということ。
JRはこのSuica決済とPOSシステムの連動でまずは飲料のデータマイニングソリューションを実験し、将来的には電子マネーのプラットフォームとしてSuicaをベースにすることを提唱し、その場合のメリットとして購入者のマーケティング分析が行える!というベネフィットを提供するのが狙いだと思います。
早嶋聡史