日本たばこ協会の発表によると10月の国内たばこ販売数量は前年同月と比較して約70%減少の61億本とのこと。10月1日のたばこ増税にともなう9月の駆け込み需要の反動でしょう。しかし、7割減少はすごい変化です。
たばこ業界関係者の市場の推測は、10年度の販売数量は前年度比15%減少の2000億本程度だといいます。健康志向や景気低迷でこれまでの減り幅は4%から5%程度だったので、今回の増税による影響はやはり大きいようです。
この影響は売上の2割強をたばこに依存していたコンビニにもあるでしょう。実際に10月の大手コンビニの売り上げは減少しています。サークルKサンクスとミニストップが約11%減少。この2社はコンビニの中でもたばこの依存度が大きかったのでしょう。ファミリーマートで約10%、ローソンは約3%、セブンイレブンで約2%程度の減少です。
コンビニは、これらの変化を捉えていたので、10月はスイーツなどの新商品に力を入れ新たな顧客の開拓に乗り出しましたが、コンビニの力関係が、そのまま減少の割合になっているようです。
早嶋聡史