ソーシャルビジネス。今や日本を代表する企業になったユニクロも力を入れています。ユニクロはバングラディシュのグラミン銀行と合弁会社を設立してバングラディッシュでソーシャルビジネスをスタートしています。
バングラディッシュでの生産を簡潔することで地元に住んでいる貧困層の方々が購入できる価格で販売します。そして自立を支援する仕組みを取り入れながら、その仕事で得た収入をもとに子供の投資をおこなう。バングラディッシュで完結することで国が活性する仕組みを構築していくのです。
ユニクロのソーシャルビジネスは、商品企画から始まります。バングラディッシュでのTシャツ1枚当たりの市場価格は150円。地元でのマーケティングを重ね、品質と価格の両立を目指します。
次に材料調達。バングラディッシュのパートナー工場から生地を安価で仕入れます。そして現地の工場で生産。価格は抑えているものの品質にこだわるユニクロ。ソーシャルビジネスであっても、ユニクロの品質基準の確立に賛同する現地工場に限定して生産を行います。
そして販売。販売の方法はグラミンレディによる対面販売です。グラミンレディはグラミン銀行から融資を受け、それをもとに自立を目指している現地の女性たちです。自身も貧しい農村部出身の女性たちが農村部の家々をめぐり、商品の特徴をプレゼンしながら対面販売を行います。または、自分の家を店舗のようにして販売するグラミンレディもいます。
ユニクロのソーシャルビジネスで作られたTシャツ類は現地で販売されるTシャツと比較して2割から3割程度の価格は高いそうですが、品質がよくその分丈夫ということで、皆さんに納得して頂きながら購入されています。
そして最後に利益の再投資。利益の追及も行いながら得た利益を再びビジネスに投資します。1年目の目標は10万枚の販売。そして3年後には100万枚の生産と販売を達成する目標に掲げています。
早嶋聡史