10月より増税に伴いタバコが値上がりします。コンビニでは「たばこカートン予約受付中」というチラシが置いてあり、タバコの駆け込み需要を狙っています。
マイルドセブンが一箱300円から410円になることを考えるとこれまでにない上げ幅です。30%近い値上げですから。
これらに関して日経にアンケート調査の報告が載っていました。対象者は全国の20代~60代の男女1000人です。
まず、アンケート調査では回答者のうちタバコを全く吸わない人が男性68%、女性86%いました。男性で3割、女性で15%の型がタバコを吸っていることが分かります。
アンケートでは喫煙者に対して、タバコの購入場所を調査していました。トップはコンビニで男女ともおよそ8割が占めています。調査は複数回答なので自動販売機も次に多い購入場所で、こちらは男女ともに3割。
タバコの喫煙者は、今回の増税を受けて喫煙するのか?というアンケート結果がありました。結果、現在喫煙者の4割以上が禁煙すると答え、残りのほとんどは数本数を減らす、いわゆる節煙を考えていました。
この調査では、タバコを購入する際に、コンビニで次いで買いを行っていたか?という項目がありました。結果、約5割の男女がタバコとともに、コーヒーやお茶、ガムなどをついで買いしている事が分かりました。そして増税後はそのついで買いは控えたいという結果も出ています。
去年は、タスポの効果でコンビニの売上が押しあがりましたが、10月の増税はコンビニにとってかなりの脅威であることは間違いありません。
さて、今回の増税額は1本あたり3.5円で20本で70円の増税になります。タバコメーカーは増税によって販売減少が見込める事より、それ以上の値上げを行うため販売価格が100円近く高くなります。
そもそもタバコの増税の目的は何でしょうか?もちろん税収確保です。喫煙者の健康を考慮して、なんて議論もありましたけどね。
現行の税額は1箱300円の場合、国税と地方税合わせて189円です。これが70円の増税になるので189円+70円=259円の税収になります。ざっくりと計算すると分岐点は189円÷259円=73%。つまり、販売量が73%まで落ち込んでも増税前と税収は変わりません。
さて、さっきのアンケート結果。仮に4割が禁煙に向かったら?そう税収どころか減収になってしまいますね。今回の増税、実際に税金の増収になるのか微妙なところですね。
早嶋聡史