中国が買いに転じている。株の話ではなくトウモロコシ。
中国はこれまでのパラダイムでは農業自給国だった。それが1995年以来の大量買い付けをを開始した。4月下旬の米国農務省の報告では中国が約10万トンの買い付けを米国で行ったことが発表され一大ニュースとなった。予測では2011年の中国のトウモロコシの海外での買い付け量は450万トン。そして2012年は3倍近い1500万トンと推測されている。
この量はどのくらいだろうか?現在、何を隠そう、トウモロコシの世界最大の輸入国は日本で1600万トン/年だ。この数値を見ると中国の輸入の勢いが分かる。
今回の輸入は中国での不作による手当という見方もあるが、10差は需要が急増していることは明らかだ。これまで自給していた国が自国で賄うことが難しいと考えたため、輸出国として躍り出るのだ。確実に世界のトウモロコシ需要が激変する。
早嶋聡史