よーおふっくーのアオヤマ~。
紳士服専門店の青山商事はこれまで郊外の幹線道路沿いにチャネル展開していましたが、そのイメージを払しょくすべく福岡天神に総本店をオープンしています。これは競合であるAOKIやフタタが大型点を天神に構えていることも関係しているでしょう。
青山は全国に約740店舗あり、その9割が郊外型です。今回の天神総本店のように街中かつ駅近は初めてです。売り場面積も従来の2倍近い規模を確保しています。
郊外店と街中の店舗作りも異なります。郊外店の場合、車で来るため、多くの来客は目的買いです。そのため目当ての商品が見つけやすいディスプレイになっています。今回の天神店をのぞいてみると明らかに見せ方が異なっていました。
天神総本店は不特定多数の人に来店してもらい衝動買いを誘う見せ方になっています。そのため1階は比較的単価が低めで手に取りやすいシャツやネクタイ、そして最近の流行である細見のスーツをディスプレイしています。
2Fには礼服や中高年向けのスーツやジャケットをそろえていました。立地が天神の商店街の近くとあり、中高年の来客が多いのでしょう。この品揃えを見ると、天神の北側に出店しているAOKIやフタタとターゲットを住み分けしているのでしょう。
とはいえ、青山も今後は若い世代を取り入れよう!と考えているはず。となれば大手3社が身を削りあう競争を繰り広げることが目に見えます。
早嶋聡史