ある課題に対して事実と論理に基づく合理的な判断の基、問題の本質を捉え、実現可能は解決策を考え実行して成果に結び付けるスキル。
実際は・・・
問題が複雑化する中、また難易度が高まる中、問題解決の質が問われる一方、いざ解決してみよう!となると数々の壁が立ちはだかります。例えば、「何から手をつけて良いのか分からない?」「情報が不足している!」「情報がありすぎて何を見て良いのか分からない!」「実際にやっているものの効果が出ているのか分からない」「いつの間にか基のやり方に戻っている・・・」
問題解決と言っても、上記意の壁を壊さなければならないのです。
情報が無い!
問題解決において多くの経営者が情報が足りない!と言っています。例えば、新規ビジネスの市場予測の情報などです。ちなみに「新規ビジネスの市場ってどのようなモノですか?」と問いかけると、「テストマーケティングした市場の延長」といった答えが返ってきます。「では、テストマーケティングした市場のどのような情報が欲しいのですか?」と再度問いかけると、多くの場合詰まってしまします。つまり、情報が無い!と言っていても、実際にどのような情報を欲しいのか?自体が分かっていない場合が多いのです。
仮に知りたい情報が明確になっても、今度は情報を探す段階でつまづいてしまいます。そもそも新規ビジネスを展開する市場の情報なんて世の中に存在しないと考えた方が良いかもしれません。少なくとも、何かの情報を手掛かりに作るか、加工しなければならないでしょう。
これはねつ造する事ではなく、例えばテストマーケティングの結果を加味して、この程度の規模がこの程度の確率で予測できる!等と考える事かもしれません。また、何か実施したアンケートをベースに考える事かもしれません。ただ実際はアンケートを実施したものの、そのデータをどのように活用するのか分からない!という声も多く聞きます。価値あるアンケートを作成するにもスキルは必要です。
実際やってみたが効果が出ているの?
問題解決は、考えるだけでなく、実際に実行して成果に結び付けるスキルです。そこで実行に移すけれども成果が分からない!これも良く聴く問題です。しかし、これはシンプルで、実際に効果が出ないのであれば、実行する行動が間違っているのです。問題の本質を捉えないで表面を舐めた解決方法を実行しても効果は表れないのです。
実際に問題解決をしよう!と考えても結構、様々な壁に当たるものです。そんな時、問題を先送りして、表面的な内容にフォーカスして実践した結果、仕事だけが増えて解決策につながらない!そんな事が多いのではないでしょうか?これが過去のように、なんとか許容されれば良いのですが、昨今、そうはいきません。
問題解決において、そのような壁を一つ一つクリアする事も必要な技術なのです。
早嶋聡史