先日行われた政策フォーラムの孫さんのプレゼン、感動的です。
●ネットビジネスイノベーション政策フォーラムのUstream映像
(孫社長のプレゼンは35分あたりから)
http://www.ustream.tv/recorded/4438919
見れない人のために、概要を。
—以下、聴きながらのメモです。参考まで—-
日本の成長戦略のために何をすると良いか?ITの確度から考える。
日本のGDPを10年後に650兆円にする、現在の国もヴィジョン。これは毎年、毎年3%の成長を行う事を前提としている。ビジョン実現のため、環境、健康、観光等々を現在の産業に追加してもギャップが70兆円あり、そのギャップを埋めるための解説が無い。
孫さんは情報立国としてこの70兆円のギャップを埋めるプランを提示している。ITは過去10年を見ても産業のなかで唯一伸びている。勝ちやすきに勝て。つまり、国も一番伸ばしやすいところを伸ばすべき。このギャップも情報立国となり埋められる。
80年代の日本は電子立国だった。最近は組み立ては中国、台湾、韓国に差を詰められ、むしろ逆転された。そこで今後10年は情報立国を目指す。
例えば、ツイッタ―は世界で1億人以上で利用されている。孫さんも12月のイブに始めて、初めてネットにふれた時の感動を味わった。ツイッタ―はオバマさん、総理、多くの人が活用している。
孫さんの最近のつぶやきに、30年後の教育は?があった。わずが1時間後に230件のコメントが集まった。のべで1000件ものコメントが集まった。1円もお金をかけないで多くの英知が集まっている現在を垣間見た。
呟きをまとめると、学校教育での情報活動が主訴。何故、義務教育を見直さなければならないのか?の理由も明確。初めての義務教育の見直しは明治5年。これは農耕社会から工業社会にパラダイムシフトを起こす次期。今は、工業社会から情報社会に変化している次期。このタイミングだからこそ、教育のあり方をゼロベースでシフトしなければならない。ポイントは暗記ではなく考える力を付ける教育。そして感動する教育。
工業社会では暗記で良かった。これからは暗記3割で思考が7割必要。これは情報は一瞬で検索できるようになったから。暗記するよりも早く素早く正確にしれる。知識を記憶に頼らなくなった部分、思考を働かせる事に主軸を置く。
そして、感動を伝える事に重視する。歴史の感動、社会の感動、自然科学の感動、仲間とともに力を合わせるときの感動。ぞくぞくする感動。教育で教える事は感動だ。丸暗記ではなくその知識をどう活用するのか?感動しながら身につけていく教育が大切。
感動を伝えるためには、紙に印字された情報ではなく、例えば電子教科書を使って教育を提供する。
今の技術があれば電子教科書は生徒一人に2万円程度で作れる。現在の1800万人の学生に国が配ったとしても3600億円のコストで賄える。これは八ツ場ダムの建設費4600億円よりもはるかに安い。しかも意義がある。ダムより、今後の将来に投資する事が国があるべき姿ではないか?コンクリートではなく、人に投資して、感動によって教育をする未来を作るほうがはるかに意義があるのではないか。
現在の教科書の予算は年間に400億円かけている。つまり、一度だけ3600億円の予算を使えば、1回分のダムを諦めれば、後は毎年の予算額で、新入生全員に対して毎年新機種の教科書を配る事が可能。
民主党の皆さん、ちまちまやらないで、構造的に継続的に大きく削減しましょう。例えば、リバースオークションによって構造的に20%、削減できる。これはリバースオークションにかける項目でも現在10兆円あるので毎年2兆円の削減になる。ちまちま事業仕分けをしなくても良くなる。
選挙もお金をかけずにオンラインで行うとよい。大事な事は選挙でもITを使えば双方向で同時に語り合える。電子集会ができる。だれでもが放送教区になれる。だれでもが自分の言論の自由が具現化できる。USTREAM。
我々が目指すべき次世代型産業構造は農業を単に補てん金でやるのではない。その体質を根底からレベルアップすること。この根底も情報国家が支える。知恵を使って改革を行う。
早嶋聡史
http://www.ustream.tv/recorded/4438919