人の欠点は良く見えるのに、自分の欠点が良く見えないって事、良くありますよね。行動経済学では、このことを自己満足のトラップ、などと呼んでいます。
成功は自分の資質によるものと考え、失敗は他人や状況の悪さに考えを求めます。どうやら他人より自分を良く見せたいという理由や、自尊心を高めたいとかいう理由からだそうです。
自分に原因があって、仕事が怠った時、責任は自分にあったとは考えない。少しでも状況を軽くできそうな事実を探したり、自分を擁護出来そうな何かを必死に探します。自分にとって不都合な事を葬り去りたいのかもしれません。
反対に、組織の行動をプラスに転じるような何かいい事があった場合、それは自分の優れた能力だと考え、たまたま状況が向上しているとは考えないようです。
スポーツを行っている時も、勝利は自分の功績にして、敗北を審判や不運のせいにしてしまう。テストで良い点を取れば、自分の努力が正当に実ったと考え、評価が悪ければ、教えている先生のせいにしてしまいます。これは提供している側も同じです。学生が良い点数を取れば、自分の教え方が良いと捉え、悪い点数を取れば、学生の能力の低さや勉強不足を強調します。
失敗から学ぶことが多々ある!と見る事を意識すると、自己満足のトラップから抜け出せるかもしれません。
早嶋 聡史(はやしま さとし)
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