パナソニック、東芝、三菱電機、日立製作所、そしてNEC。これまで白熱電球や蛍光灯の市場を寡占していた大手5社です。しかし近年LEDが照明の世界にやってきたせいで業界のプレーヤーが続々新規参入を続けています。
電流を流すと白色に光る白色LEDは90年代後半から携帯のバックライトなどに使われるようになります。開発が進みLEDの輝度が増し、一般家庭の照明にも使えるようになりました。
旧来の白熱電球や蛍光灯は、ガラスを溶かし中に放電用の材料を封じ込め仕上げるため大規模な工場を必要としました。また蛍光体の量や電極の形状などにもノウハウが必要でアナログ技術を蓄積する必要もありました。そのため新規にとって極めて参入障壁が高い業界でした。
一方、LED照明は白色LEDを基盤に取り付けカバーをつければ終了です。構造も白熱電球や蛍光灯とちがい極めてシンプルです。白色LEDは日亜化学工業、シチズン電子などの国内メーカー、台湾や欧米の企業も生産量を増やしているため調達するのは容易です。
そのためLED照明はこれまでの照明業界のプレーヤーと全く違った企業が参入しています。リサイクルトナーが本業だったエコリカ。生活用品を製造しているアイリスオーヤマ。大和ハウチュで有名な大和ハウス工業。
新規参入企業が多くなれば、自然と性能が向上し、かつ価格も低下するでしょう。これまでスタンダードだった照明、白熱電球や蛍光灯が地上から無くなり、LED照明がベースになる日もそう遠くなさそうですね。
早嶋聡史(はやしまさとし)
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