早嶋です。
ホンダのCMはクリエイティブなものが多く、Webにも力が入っていますね。それもそのはず。現在、ホンダのHPは月に100万から170万のアクセスがあります(日経情報ストラテジー参照)。ホンダは企業ホームページを重要なマスメディアと位置付け、ホンダが消費者に発信するあらゆるメッセージの広告効果を測定する役割も果たしています。
例えば、テレビCMの放映直後にネットのアクセスをリンクして解析します。感度が高い消費者はCMを見ながらWebで検索をします。そしてCMに関係するページを見に行くのです。これによってCMの効果をダイレクトに把握することが可能になります。
雑誌やテレビを見ながらWebで気になる情報を検索することはよくある事と思います。まさに、これを利用しているのです。これまではテレビCMを放映した次の日のPOSの状況を把握することによってテレビCMの効果を測定するのが一般的でした。しかし、この場合、コモディティのような比較的安価な商品にしか対応することができません。
そこでホンダはWebをあたかもPOSのように活用したのです。なぜ、ホンダがWebに力を入れているのか?ホンダのレポートに次のような興味深いものがあります。
ホンダの調査では、ホンダを買った人で事前にネットを見て購入を検討した人の割合は全体の6割。そして、この6割の数字は多方面の調査を行った結果得られた共通の結果でした。
さらに、ネットを見た6割の消費者のうち、そのまた6割がホンダのHPを見てから購入したと回答しています。つまりおよそ36%(=60%×60%)の消費者がWebを重要な購入する際の意思決定ツールとして活用してるということがわかります。
ホンダがCMやその他のメディアの反応をWebで測定するという方法も上記の数字を見れば納得できます。ちなみに、2010年までに上記の36%の数字を50%に高めるというWebをベースとした広告戦略を打ち出しています。これは今の3人に1人がホンダのWebを見て購入している割合を2人に1人にするということです。
ホンダのように大きな企業も本格的にWebの位置つけを最上位にあげてきました。これまでの4大媒体。インターネットに食われる日もカウントダウンを告げています。