早嶋です。
DOM(Dirty Old Man)に的を絞ったステッキ。完璧なターゲティングとマーケティングミックスです。英国紳士御用達の一品。
早嶋です。
マンチェスター。誰もがイギリスの産業革命を学んだときに、その都市の名前を耳にしたことがあると思います。綿工業の機械化によって世界史に刻まれた都市です。現在人口は40万人、といっても昼間人口は100万人を超えていると思います。マンチェスターイングランドではロンドンに次ぐ金融の中心とされ、同時にポップカルチャーの発信地のようです。市街地は1.5km四方程度のコンパクトさで中心部の移動は徒歩でも可能です。
夕方の5時半過ぎにマンチェスターの中心地を歩きました。感じたことは、多くの人種や文化が街中にあふていていることです。また、ファッションセンスも実に多様。金融街特有のビジネスパーソンのスーツ姿からパンク、ロック、ダメージドジンズを腰ではくスタイルや、渋谷にいる女子高生みたいなものまで様々です。リチャード・フロリダが提唱するクリエイティブ資本論的に言えば良い街の条件の1つがそろっている証拠です。
ただ街並みはデジャブのようです。マンチェスターの街もモールや路面店が混じりあい、GAPやH&M、ZARAなどのアパレルショップ、バーバリーやラルフローレンなどの高級店、Bootsなどの薬局(日本で言うマツキヨの高級店)にスタバなどのコーヒーショップなど、基本的にどこの街にもあるようなパーツで構成されています。それから繁華街や中心地であっても”to let”の看板であふれています。最も中心地のモールの中でもフロアごと店舗を募集しているところもあったぐらいです。
これに関して、たまたまローカルのテレビ番組で放送していました。「マンチェスターでも小売りの勢いが急激に落ちはじめている。購買者に対して小売の数があふれている。そのため今後、店舗の50%程度が最大なくなるのではないか?」と。
ただし人が賑わっていない訳ではありません。ディスカウントストアや比較的に安い商品を取り扱っているお店、なんちゃって商品(見た目は良いが品質はそこそこに抑えた低価格商品)などを販売しているお店は、人だかりができています。また、街並みの中の多くは上記のような商品を提供しています。
東京の街並みが地方と似てきたように、世界中の街並みが同化している様子を垣間見た気分です。地域の特色は薄れ面白みが少ないです。今後、この傾向はますます続くと思います。情報化が進むことで情報が対象になるからです。対象になるのはテクノロジーも同様です。皆が携帯を持つことが当たり前になります。どこでもネットワークがつながります。すると最後は都市の機能も似通ってくるのでしょう。
早嶋です。
グラスゴーからマンチェスターに移動する途中、イングランド北部を代表する観光地である湖水地方により道しました。
“Lake District”湖水地方という名が示すとおり地域一帯に大小様々な湖が点在しており、湖の周りには多くの集落が点在しています。また、イギリスの地形では高い山は存在せず、湖水地方一帯は唯一1000m前後の山々が連なる地域でもあり、山と水が作り出す大自然の中の景色は国内の観光客を引き寄せるには十分の観光資源です。
湖水地方は多くの文学者や詩人を排出しています。大自然にインスパイアされて美しい作品を多数仕上げたのでしょう。詩人ワーズワースはその代表です。また、ピーター・ラビットの作者もこの地方を愛した一人として、多くの足跡を見つけることができます。
昔の建物をそのまま利用したショップやレストラン、民宿などが歴史の重みを伴って何とも素晴らしい雰囲気を醸し出しています。日本のように作っては壊すスクラップ&ビルドを繰り返すのではなく、100年、200年先のことを考えて建物を創り、大事に末長く使っていくという文化や考え方は今後の観光や生活の在り方において見習うべき点が沢山あると思います。
早嶋です。
お昼時、「WAGAMAMA」という麺類専門のレストランに入りました。お昼時というのもあるのでしょうが、入口で地元のビジネスパーソンで行列ができていました。一度はその前を通り過ぎましたが、何故か戻って並んでしまいました。
お店の名前のインパクトとどうして人が並んでいるのだろう?という好奇心からです。並んでいる時にメニューを渡してもらい、メニューの研究。基本は麺類ですが、例えばチキンラーメンであれば、”chikin ramen”というように日本語がそのままローマ字で書かれています。
人気メニューに”Wagamama ramen”がありました。あらゆる具が全てミックスされている日本では考えられない組み合わせのラーメン。日本でイメージする麺屋さんとは基本的にメニューが異なりますが、旨くスコットランドの舌に合わせて雰囲気をジャパニーズに仕上げている感じです。
ちなみにおひるに一番出ている人気のセットは”Absolute ramen”Chikin ramenにgyozaのセットです。価格は割高の£12。日本食は少し高めのプライシングですね。
並んでいる理由ですが、入口で待ち行列を作ることによって人を寄せているようです。実際、人が並んでいても店内の席は十分に相手います。注文を取りに来てから出てくるまでの待ち時間は非常に短いです。つまり、席に座るまでの待ち時間はレストランの期待を高める時間ですが、席に座ってからオーダーが来るまでの時間は長ければ長いほど不満につながります。
そこで、お店の能力に合わせて席に座る人をコントロールしている。注文を出せる人数になったら席に案内してオーダーを素早く取ってすぐに出す。これによって同じ待つ時間をプラスにコントロールしているのです。
これは、いろいろな業界で待ち時間をプラスに知覚してもらうためのヒントになりますね!
早嶋です。
グラスゴーは”River Clyde”クライド川の岸辺に発展した街です。中心となる繁華街はクライド川の北に位置しており、平日であっても多くの人であふれています。
グラスゴーの街並みで共通して言える事は、低価格で少しデザインが良い商品を販売しているお店は栄えているということ。つまり、日本の現象と極めて良くにています。日本で言う「しまむら」や「ユニクロ」に相当するお店は特に人だまりができていて、店舗も無数に軒を並べています。また、「西松屋」に相当するベビーに焦点を絞ったお店も栄えています。薬局に至っては「マツモトキヨシ」に相当するチェーン店舗がにぎわっています。
更に100円ショップならぬ「1ポンドショップ」も沢山見かけました。日本で見る縮図が海外の繁華街でも同様に観察できる。グローバル経済の中で、成功する事例は国内のみならず、海外においても適用できるようになっているのでしょうね。
非常に新鮮かつ不思議な感覚です。
早嶋です。
グラスゴーの人口は現在58万人程度。1960年代には100万人以上が住んでいましたが70年代初めに90万人、2000年の初めには60万人をきりました。人口は減少していますがグラスゴーはスコットランドにおける貿易と重厚の中心地として発展してきた都市で、イギリス国内ではロンドン、エジンバラについてで観光客が多く訪れる都市です。
学術的には15世紀創立の名門大学、グラスゴー大学を擁していて、ここ10年くらいは工業都市だったイメージから文化・芸術・若者の街に変化しつつあります。もちろん今回の出張でもグラスゴー大学の訪問はマストでした。
グラスゴー大学の敷地内には、”Kelvingrove Art Gallery & Museum”ケルヴィングローブ美術館&博物館があります。ヴィクトリア様式の建物でグラスゴーでも最も美しい建物の1つです。展示内容もパワフルでコレクションの質と量、そして入場者数もロンドンにある大英博物館に次ぐ規模。
古代エジプトの美術品から中世のコレクションに始まり、ゴッホ、モネ、ボッティチェリ、ルノワール、レンブラント、ミレ、ピカソ、ダリなど、超一級品の絵画を目と鼻の先の距離で鑑賞することができます。入場料は無料!
全ての絵は、例え1枚だけ来日することになっても、上野の大行列は間違いなし!というくらい素晴らしい絵です。
早嶋です。
エジンバラでレンタカーを借りてグラスゴーに移動。イギリスは日本と同様に左側通行右側ハンドルなのでオーストラリア同様に、日本人にとって運転しやすい国です。
一つ違う点を挙げるとしたらラウンドアバウトがあることです。イギリスの交差点は、信号機のない場所が殆どで、その代わりにラウンドアバウトがあります。これはロータリー式の交差点で、ラウンドアバウトを利用する場合は、進行方向に関係なく左にハンドルを切り時計回りに周回します。その中で行きたい方向を見つけてその道に進むという方式です。
オーストラリアで車を運転していた頃以来のラウンドアバウト。久々で戸惑いましたが、二三度利用して間隔を取り戻しました。
それからイギリスの道路は分り易く作られています。日本に国道や県道と言った道があるように、イギリスでは3種類の道があります。Mで始まる道、Aで始まる道、そしてBで始まる道です。
Mで始まる道は”Motorway”なので日本で言う高速道路です。例えばエジンバラからグラスゴーに行く時はM8を西に進みます。制限速度は70マイル(112km)で基本的に無料です。
Aで始まる道はMで始まる道以外の幹線道路です。日本で言う国道でしょうか。”Dual Carriageway”デュアル・キャリッジウェイと呼ばれ片側2車線の計4車線の道路で制限速度は60マイルから70マイルです。
そして、Bで始まる道です。こちらは車が1台通れる程度の道もあり、いわゆる田舎道です。最高時速は30マイル。エジンバラを出るとき、一度海沿いを走りましたが、このときBで始まる道が沢山ありました。Bで始まる道は田舎道だけあり、イギリスの豊かな風景を満喫することができます。
早嶋です。
ホリルードハウス宮殿の隣にホリルード公園があります。スコットランドによくある穏やかな丘ですが、トレッキングコースが作られていたので軽い気持ちで登ってみました。途中、意外に高いことを知りましたが、引くに引けなくて結局最後まで登りました。
高さ250mの丘、エジンバラ周辺を360度見渡すことができました。