早嶋です。
ブログ「市場浸透4つの方法」では、市場・事業を他に求めるための4つのオプションを示しました。すなわち、1)対象年齢をずらす、2)海外市場を開拓する、3)周辺領域に拡大する、そして4)新規事業に取り組むです。
では、これらの方法を実践して成功を収めた企業はどこか?ずばり、女性生理用品で国内トップのユニ・チャームです。
世の中の変化である少子高齢化のトレンドからすると生理用品ビジネスは明らかに衰退市場でした。そこで、ユニ・チャームは3つの対策を講じたのです。
はじめに、海外展開。日本を飛び出しアジア市場を固めました。実際、P&Gなどの巨大グローバル企業の闘いを制し現在では、アジアでトップの座にまで上り詰めます。
そして、対象年齢のシフト。乳児用のオムツから高齢者用のオムツに領域を広げ、こちらも業界トップの座を確固たるモノとします。
最後に、新規分野への挑戦。と言っても生理用品で培った技術をペット業界に見出しました。異業種ではありましたが、企業のリソースを十分に活用できる市場でした。実際、ユニ・チャームではペット業界においても、どんどん業績を伸ばしています。
ユニ・チャームは市場・事業を他に求めることによって常に成長し、結果、35年もの間、連続で増収増益を達成してきたのです。