早嶋です。
ピータードラッカー学会・九州支部の集まりに参加してきました。ただいま行っているテーマは前回に引き続き、非営利組織の経営です。参加者の方々には非営利組織の方々が多く、非常に勉強になります。
今回は、ミッションの三本柱についてコメントします。ミッションの3本柱とは、以下の3つを問うこととドラッカーは記しています。
1)機会は何か、ニーズは何か
2)それは我々向きの機会であるか
我々ならば良い仕事ができるか
我々は卓越してるか
我々の強みに会っているか
3)心底価値を信じているか
これは、つまり機会、卓越性、コミットメントの三本柱の重要性を説いています。ビズナビでは、常にOS分析を提唱しています。これはクロスSWOT分析の機会(O)と強み(S)にフォーカスして、機会を捉えて自分たちの強みで何が出来るか?です。
ドラッカーの三本柱でもその順番が非常に重要だと思います。自分たちの強みよりも、先ずは機会に目を向けるところです。世の中の変化によって誰か困っている人はいないか?その困っている人々はどのような事を望んでいるのか?
企業にとってこの部分が当に機会に相当すると感じます。そして、その機会を捉えて、自分たちの強みを活用してどのような解決策を提供できるか?です。
機会⇒強みと考えると自然とマーケット志向の考え方になりますが、もし、強み⇒機会と捉えると必ずプロダクト志向に陥ると思います。ドラッカーは三本柱でもその重要性を強調しているのでしょう。
そして、3つ目の心底価値はつまり、企業のバリューに対してコミットしてるか?をといていると考えます。常に何を大事に思うかを考え、組織の皆がそのことをコミットすることが大切なのです。
以下、ドラッカーの引用です—
非営利組織には、機会、卓越性、コミットメントの三本柱が不可欠である。ミッションには、これら3つの要素を折り込まなければ成らない。さもなければ、目標は到達されず、目的は達成されず、いかなる成果も得られないことになる。やがて組織内の人を動かすこともままならなくんなる。
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これらの3つの柱は営利組織であっても共通するものがありますね。