早嶋です。
本日は、福岡郊外、宗像にあるグローバル・アリーナで施設見学&打合せでした。
ちょうど、2008サニックス杯国際ユースサッカー大会が開催されており、中国選抜U-17、韓国代表U-16、日本代表U-16、東京ベルディユース、鹿児島実業高校、FC東京ユースなど全16チームの精鋭が技を競い合っていました。(※写真は施設の片隅で選手たちがボールと戯れている様子)
さて、紙面でもよく登場するキーワード、スタグフレーション。これは、インフレとリセッション(景気後退)が同時に起こる状況です。通常の概念では、インフレ時にリセッションは起こりません。リセッションならば、逆にインフレになりません。しかし、景気が後退しながら物価も上昇するという矛盾したような現象が同時に起こるのがスタグフレーションです。
過去を見てみると、第一次オイルショックが起きた1970年代。トイレットペーパーや洗剤が陳列棚から姿を消しました。当時は、第4次中東戦争を引き金に原油価格が4倍になり、コスト高から企業の生産能力が低下し、失業率が増え、日本経済は急速に下降、そして戦後初のマイナス成長を経験するというスタグフレーションに陥りました。
では、現在は?ガソリンから小麦粉の価格高騰によって、カップ麺から食パン、牛乳とありとあらゆる日常品の値上げが起こっています。かたや、景気を見てみると株価をはじめとして芳しくありませんね。うーん、まさに、スタグネーション(不況)とインフレーション(物価上昇)が両方起きています。
インフレは通常、好景気にともなる需要拡大のタイミングで起きます。しかし、今回のインフレはコストプッシュインフレで書いたとおり外的な要因が大きいです。例えば、中国・インドに代表される振興国の需要拡大、投機マネーの市場流入、バイオ燃料ブームが引き金となり原油や穀物価格、銅や亜鉛、アルミなどの原料価格が上昇して結果、最終製品の価格がつり上がるのです。
景気のほうを考えると、日常品や食料品価格の上昇で家計簿にも影響が出ていますね。景気の根源である個人消費は頭打ちが続いている、世界経済の牽引役の米国経済はサブプライムショックの今後が見えないまま。
さて、皆さんの肌感覚はいかがでしょうか?