早嶋です。
ランニングが一種のブームになっています。定点観測では、アディダス天神店とナイキショップ福岡店のディスプレイは共にランニング商品を訴求しています。
この火付け役は東京マラソンでしょう。総勢3万3000人余りが都心を駆け抜ける東京マラソン、初回の申し込みが7万7521人に対して、2回目の今回は、15万6012人という数。実に当選確率4.7倍。メディアのあおりも受けて、いい具合にランナーが増殖しています。
このような中、ブームの発信地東京では、マラソンと銭湯を組み合わせた、「銭湯ランナー」と呼ばれる制度がスタートしています。仕事帰りに公衆浴場を更衣室として利用し外苑や芝公園(東京タワー周辺)などランナーに取って聖地のような環境でジョギングを楽しんだ後、公衆浴場に戻り汗を流してサッパリして帰宅する。
これは理にかなった仕組みともいえます。と言うのは人口です。東京はオフィス街が多く、昼と夜の人口に佐があります。例えば港区、H19年8月1日現在で193,035人の人口に対して、昼間人口は837,658人(少し古くH12年10月1日現在)です。これだけの差があるので、仕事帰りにリフレッシュして帰りたいランナーのニーズは顕在しているのです。
港区が進めている制度なので、面白い特権も付いています。例えば、銭湯ランナーの仕組みを5回利用したらお台場海浜マラソンの優先参加枠を獲得できるなどです。銭湯の活性化とコミュニティーの活性化など、いろんな面を総なめにした素敵な制度ですね。