早嶋です。
ロシア農業省によると、密漁・密輸の防止と資源保護を目的に極東地域で捕獲した全種類の生きたカニの輸出を禁止したと発表しています(nikke参照)。
4月、プーチン大統領は外国企業の漁獲割り当てを廃止し、自国企業を優先する方針んを打ち出していて、今回の措置は資源管理強化の一環と考えられます。日本はカニをロシアから大量に輸入しており、今後のカニの価格、特に北海道地区に影響を与えるでしょう。
他の報道を見ると、今回の発端は、「ロシアの通関手続きをせずに日本などにカニが持ち込まれている。雄だけでなく捕獲を禁じている雌のカニも輸出されている」というロシア農業省の指摘です。
ロシアから日本国内に輸入されているカニの日ロの貿易統計を比較した場合、ロシア政府が定める漁獲許容量をオーバーしているというデータから、北方領土海域での密漁・密輸が横行していると言います。
nikkeiの記事の中に、「約5万トンといわれる活カニ輸入のうちロシア産は8割近くを占める」とのコメントがあります。今後のロシアの動向によっては、活カニが北海道の市場から消える日が来るかもしれませんね。
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