早嶋です。
本日は、長崎でとあるプロポーザルのプレゼンに来ています。待ち時間に価格と価値について考えました。
投資家であるウォーレンバフェット氏は、「価格とは、何かを買うときに支払うもの。価値とは、何かを買うときに手に入れるもの」と述べています。例えば、スーパーのチラシを一生懸命眺めて100円、200円の差に敏感な日本人消費者は、現在の低金利状態には一切反応を示しません。日本の銀行に預金すると金利は1%を下回ります。仮に、海外の金融機関に預金をするだけで、5%程度の金利を獲得することが出来ます。しかし、日本人は金融商品に関してはほとんどの方が思考停止状態です。
多くの人は、価値というものを意識せずに、価格の高低で一喜一憂しているように感じます。これは、日本におけるビジネスにおいても、ある種の共通点を見出せます。
ビジネスにおいての単純なルールは何だと思いますか?顧客満足、社会貢献・・・、と想像しますが、「儲ける」ことも重要です。当たり前の概念ですが、意外に儲けているかの判断を上手く行えていない方は多いと思います。
儲けの判断を行うためには、少なくともROI(対投資効果)の考え方が必要です。投下資本に対するリターンです。そして、投下資本を調達するためのコストも重要になります。
例えば、500万円のキャピタルゲインを獲得するために、幾らの資本をつぎ込んだのか?と言うのが投下資本になります。もし、5000万円をつぎ込んだのであれば、利回りは10%です。
ここで対投資効果のみを把握していれば大丈夫と考えると、落とし穴です。例えば、5000万円の資本を調達するのにコストが12%かかっていれば、逆ザヤになるからです。
つまり、儲けの判断を正しく行うためには、1)運用サイドのリターンと、2)調達サイドのコストの両方に目を向ける事が大切になります。この考え方は、ファイナンス理論としてまとめられているのですが、多くのビジネス・パーソンの理解は、1)運用サイドのリターンのみに目が行っているのが現状です。
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