早嶋です。
ビジネスパーソンに必要な能力は?との問いかけに、ボストン・コンサルティング・グループの内田和成氏は、先見性、決断力、実行力とこたえています。
特に経営者には、先の事象に対してある程度の読みを持ちながら日々の意思決定と実行が求められます。もし、行き先が不透明だからといって、結果が分かるまで意思決定を先延ばしにしたとすれば、競争に遅れをとり、社員にも迷惑をかけてしまうでしょう。そのため、現状ある情報をもとに、先を読む力、つまり先見性というのがリーダーの資質として必要となるのです。
それから、決断力ですが、仮に先の事が読めたとしても、実際に意思決定を行うには勇気が要ります。リスクが伴うからです。特に昨今のビジネス環境は行き先が不透明である場合が多く、決断する力は必要な能力になります。
実行力。リーダーが意思決定をして組織が動き、企業が変化しなければ、前進することはありません。当然、実行力が必要になるのです。
『精神が予想外の事態を乗り越えてこの不断の戦いに勝つためには、2つの特性を必要とする。1つは、暗黒においても内なる光を灯し続け、真実を追究する知性であり、もう1つは、そのかすかな光が照らすところに進もうとする勇気である。』
上記は、プロイセン(現在のドイツ)の当時の将軍、クラウゼビッツがナポレオンとの戦いに敗れた原因や、ナポレオンの没落を分析する過程で、戦争に勝つための方法論をまとめた「戦争論」の引用です。
ここで問われている2つの特性は、先見性、決断力、実行力に言い換えることが出来ますね。この3つの能力のうち、先見性、決断力は、ある事象から仮説を導き出して考えや議論を進める仮説思考と密接があります。暗黒において内なる光を灯す事で、分かりえる事を見通していくのです。
週末は、東京の移動があったので、道中に「仮説思考 BCG流 問題発見・解決の発想法」内田和成著を読み返しました。上記の内容に興味のある方は、是非、一読下さい。
—ビズ・ナビからの広告—
ビズ・ナビでは、電子メールを用いた経営コーチングサービス「メールdeコーチ(メールでコーチ)」をはじめました。こちらを利用して気軽な経営相談を行いませんか?