早嶋です。
本日、セブン&アイ・ホールディングスは、流通業で初めての自前の電子マネー「nanaco(ナナコ)」を発行、運用開始します。
対して、イオンは27日に独自の電子マネー「WAON(ワオン)」を発行する予定で、流通業界においても、電子マネーの主導権争いが始まります。
電子マネーは、既にJR東日本の「Suica(スイカ)」やビットワレットの「Edy(エディ)」が定着していますね。他にも、首都圏の私鉄・バス会社の「PASOMO(パスモ)」、NTTドコモの「iD(アイディ)」なども一部のコンビニやスーパーで既に利用できています。今月、相次いで導入されるナナコとワオンの参入によって、電子マネーの覇権争いに更に拍車がかかるかたちになります。
ナナコは、東京都内のセブン・イレブン約1500店舗でサービスを開始し、5月末には全国の1万8000店舗に拡大する予定です。対するワオンは、27日よりジャスコやマックスバリューなどの関東1都6県の93店舗と新潟県内の3店舗で導入予定で、08年にはイオングループ全国約2万3000店に拡大予定です。
電子マネーは、プリペイド形式が多く、利用上限が数万円に設定されています。従って、購買単価が比較的低いコンビニやスーパーの決済には向いています。今回のナナコとワオンの特徴は、支払額に応じて、店舗で利用できるポイントが付くのが特徴のようです。ナナコもワオンも発行手数料が300円。ナナコは、当面の間、発行時に200ポイント、ワオンは当初6ヶ月間は初回チャージ時に300ポイントが付きます(1ポイント100円)。
ナナコとワオンの大きな違いは、ワオンがイオンクレジットサービスのイオンカードと連携でき、自動チャージ機能が付く点です。ナナコはこちらの機能は検討中との事。また、おサイフケータイの対応は、ナナコが先行しています。ワオンは、おサイフケータの機能は検討中。
電子マネーとして、消費者からいえる事は、どの電子マネーであっても、使える店舗やサービスに偏りが無いことです。覇権争い自体は注目に値しますが、早い段階で相互利用できるようにしてもらうか、淘汰されて欲しいと感じます。
電子マネーのカードを何枚も持たなければならないのであれば、本末転倒ですよね。
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