早嶋です。
12月2日に販売された任天堂のWiiは出荷された40万台近くが初日に完売しています。これは、3週間前に発売されたソニーのプレステ3(PS3)の累計販売台数を軽々と超えています。任天堂のWiiの完勝といえるでしょう。
各報道では、Wiiの販売当日の大手量販店の前には長蛇の列ができ、店舗によっては深夜の時点で予定人数を超えたために、整理券を配布しています。PS3の販売のときのほうが長蛇の列ができていたとの報道がありましたが、これは、PS3が特定の大量販売店にのみ限定して販売したためです。一方、Wiiの場合、各店舗に一斉に行列ができたため、全体の行列は、PS3を上回っていることが予測できます。
Wiiが完勝という根拠にマシン購入時に同時に何本のソフトが販売されたかを見ることによってわかります。
これまでの定石では、ゲーム機の販売の時は、マシンの販売台数と全ソフトの販売本数の合計がほぼ同数になるという経験則がありました。これは、マシンを買って、まず、試したいソフトを1本購入するためです。
各ゲーム会社の統計では、PS3が販売されたときに、同時に購入したソフトの本数は、約0.8から0.9本。ニンテンドーDSでは、0.9本から1.0本でした。これが、今回のWiiの場合は、マシン1台につき、1.6から1.8本のソフトが買われているといいます。このようなソフトとマシンが売れた例は過去に無いそうです。
Wiiの今後ですが、正月を境にさらにヒットする可能性が考えられます。ニンテンドーDSが極度の品薄状態になったのが05年の年末商戦です。さらに、正月を迎えて一気に品薄になっています。この理由は、正月に人が集まって、新しいゲーム機に触れる体験をするからです。そこで、一斉に興味を持った人が購入すると言う現象です。
これは、仮説にしか過ぎませんが、来年の正月を迎えて、Wiiがさらに爆発的なヒットとなるということです。
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