早嶋です。
—-日経新聞の抜粋—
資生堂は18日、フランス産の貴重なバラのオイルを使った香水「ローズロワイヤル」を発売すると発表した。11月21日から、百貨店や化粧品専門店、スーパーなどで取り扱う。
—-以上、抜粋終了—-
今回、販売する香水は濃度が高い「パルファム」(32ミリリットル入り、2万1000円)と香りが軽い「オードパルファム」(50ミリリットル入り、6300円)の2種類です。それぞれ、2万2000個、6万2000個の限定販売。
香水に使用するバラは、南フランス産のロサ・センティフォリアという品種です。このロサ・センティフォリアは、100枚の花びらと言う意味があるようで、蜂蜜のような甘さの中に、どこかスパイシーな凛とした気高さがあるそうです(香水評論家のコメント参照)。
また、このバラは貴重で1kg約300個のバラから取れる量はわずかに1g、さらに栽培量が非常に少ないため、希少で高価なものになります。
さらに、バラをこよなく愛した女性として知られるマリー・アントワネットは、この花を特に好んでいたらしく、彼女が使用していた香水もロサ・センティフォリアの天然ローズオイルが調香されていたと言われています。
紙面で発表される前から、既に一部の愛好家から口コミで高い評価を受けていたようです。これだけ、希少で物語性がある商品なので発売と同時に完売となる状況も予測できます。実際、予約状況を調べてみると、既に予約で一杯のようです。(完売となれば、8億5千200万円の売上です。)
日本のフレグランス市場は若年層の使用率が高まったことと、日常的に複数のフレグランスを使い分ける層が増えたことで増加傾向にあります。ただ、マーケット規模を見ると縮小しています。これは、フレグランスを含む化粧品の輸入手続きが大幅に簡略化されたため、商品そのものの単価が下がったためだと推測できます。
平均的な単価は下がっていますが、フレグランスを比較的よく利用する層は、オードトワレよりもオードパルファンを志向しています。流行にのって使用している若年層ではなく、こよなくフレグランスを愛している層に対して、資生堂は効果的に商品を提供していると感じました。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
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