早嶋です。
プロダクト・プレイスメント(PP)。これは、米国では主流になりつつある広告手法です。
どんなものかは、映画の007を想像していただければ、イメージがつくと思います。ジェームス・ボンドが着用している腕時計は、オメガ製。車はBMW。この様にPPは、番組の中で登場人物が使ったり、利用したりすることで間接的に製品やサービスを宣伝する手法です。007シリーズでは、映画でのPPを中心として、マス媒体やインターネットを介して統合マーケティング(Integrated Marketing)を行った、成功事例としても広く知られています。
PPの歴史は以外に古く、70年代の後半より映画の中で使われ始めました。元祖は、スピルバーグ監督のE.T.で、少女がチョコレート・キャンディーをE.T.にあげたシーンが最初のPPといわれています。
米国の調査会社報告によれば、2010年までに世界の市場規模が現在の役3.4倍の8700億円程度、成長するそうです。PPは、番組の合間に入るCMと違って、視聴者が見る確率が高いので、より効果的な広告手法として注目されています。
PPがここまではやる理由に、テレビの見方が変わった事があげられるでしょう。一昔前まで、テレビはオンタイムで見るのが当たり前でした。しかし、今では好きな番組をハードディスクレコーダーなどに録画して、CMを飛ばして番組だけを見ることが出来るようになりました。更には、外出先に家庭の記録装置で録画した番組を送信してみるなど、番組の見方が大きく変わっています。
これによって、伝統的なテレビCMに代表される広告手法の効果が薄れてきたのです。そこで出てきた手法がPP。
テレビゲームの中で実在する企業が出ていたり、アニメの中で主人公が実在のレストランで食事をしていたり。テレビのCMに限らず、国内でも既に浸透しています。近い将来、「タモリ」や「みのもんた」がPPで宣伝をしているかもしれませんね。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
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