早嶋です。
「東京フレンズ」というドラマ、ご存知ですか?このドラマは、基本的にテレビ放送をせず、DVD販売とWebでのストリーミング配信のみです。ドラマは、全5話(350分)で構成され、6話目にあたる最終話は今週末、映画館で上映されます。
DVDの売れ行きは非常に好調で、TUTAYA-onlineでは、DVD販売ランキング上位に入っており既に完売。また、TUTAYAでのDVDレンタルも上位にランクされています。Webでのストリーミング配信も好調で、GayO(ギャオ)やYahoo動画では、いずれもドラマ部門1位となっています。
このドラマの作成は、エイベックスと、「ロングバケーション」や「東京ラブストーリー」、「ひとつ屋根の下」等のドラマで高視聴率をたたき出したフジテレビのドラマスタッフが終結して行っています。そして、ドラマの主演は、昨年の新人レースを総なめにした歌手の大塚愛。また、その他のキャストも、現在人気上昇中の新鋭を起用しています。
まさに、月9に持ってきてもおかしくない力の入れようですが、作品をDVDとWebで公開した後、映画につなげるという、これまでの概念を打ち破る方法で展開しています。
このドラマの特徴はもう一つあります。主題歌や挿入歌などに強いこだわりがあるものの、第1話・2話、第3話・4話、第5話とそれぞれ別のエンディング曲を採用することで、複数の曲が売れるような仕組みになっています。固定ファンが多い、エイベックスのアーティストをドラマの主演にもってくることで、DVDの販売と、CDの販売の双方で、お互いのメリットがうまくコラボレートされています。
ドラマを見るターゲット世代のライフスタイルに合わせて、うまく媒体を選んでいますね。テレビ広告のスポンサーを探すよりも、映画やDVDの収入を見込んでドラマを作成したほうが、今後、多くのメリットを享受できるかも知れません。今回のコラボレーションは、今後のテレビ広告のあり方について、テレビ局自身が試行錯誤している象徴のように感じます。
—ただ今、ブログマーケティング実験中。—
実験の詳細は、『ブログマーケティング実験』『ブログマーケティング結果報告』をご覧ください。
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