早嶋です。
株式投資において、株を購入する時は、合理的に考えている人が多いのに比べて、株を売却する時は、感情的に考える傾向があるようです。確かに、株が上がれば楽天的になるし、下がれば不安になります。
利益が出ている時に売りたくなりますし、損していれば損切りをせずに長く持ちたくなります。このような運用では利益を小さくして損失を大きくする結果となるでしょう。これは、感情的な考えが、合理的な判断を鈍らせているからです。
例えば、ある日突然、会社から報奨金をもらえることになったとしましょう。その時に、次の2つを選択してください。
①確実に80万円もらえる
②100万円もらえる、ただしサイコロを振って6がでたら1円ももらえない
さて、どちらを選びますか?
またある日、仕事で失敗をしました。そのために罰金を払わなければなりません。次の2つを選択してください。
③80万円払う
④100万円払う、ただしサイコロを振って6がでたら1円も払わなくていい
さて、どちらを選びますか?
①と②の選択肢において、①を選択した人が多いと思います。統計的にも、①を選択する人が8割近くいることがわかっています。でも、これを確立で考えて見ましょう。
①は、確実に80万円もらえるので期待額は、80万円です。
100%×80万円=80万円
②は、5/6の確立で100万円がもらえるということになるので、期待額は83万円です。
5/6×100万円=83万円
ということで、確立で考えると、①は80万円、②は83万円になります。同様に、③と④では、以下の様になります。
③は、確実に80万円失います。
④は、支払う可能性は83万円です。
上記の選択に関しては、手元にお金を持っていたりするとリスクに対する許容度が変わっていきますので一概に言えませんが、懸命に投資をするのであれば、確実に儲けを手に入れ、損はできるだけ帳消しにしたいはずです。これは、感情における過ちです。
確実に利益を手にしたいということであれば、①を選択するし、損を帳消しに出来るかも知れないとすると、④を選ぶでしょう。
このようなことが、株式の運用時に起こっています。まさに、感情によって、当たり前の判断が出来なくなっているのです。
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