早嶋です。
タイトルのPBLとは、Problem Based Learningの略称で、工学系の大学に浸透しつつある授業形態です。本日、飯塚に行く機会があり、大学時代にお世話になった教授を訪ねました。教授との話の中で、今後、PBLに関して工学系の国立大学の取り組みに関してお話を伺いました。
PBLは30年ほど前にカナダではじめられた事業形態で、「問題解決型の授業」と訳されます。この手法は、教員が学生に対してまず課題を出すことからはじまります。この際、幾つかの指示はあるのですが、基本的な課題解決に関して、学生が自主的に学習をし授業の準備を行います。1つのテーマに関して、学生が幾つかのグループに別れ其々、課題解決の作業を分担していきます。授業自体も主に学生の質疑応答がメインで、教員の発言は、全体の10%程度にとどめるのが原則のようです。ハーバード大の医学部では、大部分の講義形式をPBLにするという試みもあり、世界中の大学に普及している授業形式です。
PBLは、実社会で役に立つプロジェクト課題を学生にグループ単位で与えることによって、アイデアの創出、計画立案、その実現と言った能力を養います。また、講義中の発言を増やすことで、ディベート力、プレゼン力か強化されます。さらに、グループ単位のジョブを行うことで組織運営力といった能力の向上も図ることが出来るでしょう。
これまで、日本人が苦手としていた能力をPBLによって強化していくことが出来ると思います。PBLのような講義形態を工学系の学生が受講していくことで、自身の持つ技術力を如何に世の中に反映させていくかと言った問いかけを自ら行い、実践していく学生が増えることを望みます。
海外のビジネス・スクールでは、このような講義形態が当たり前です。世界中の人と競合していく時代ですので、日本の工学系の学生も、問題解決型の思考方法とその実践方法を身につけて、ぜひ活躍していただきたいと思います。
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