早嶋です。
国内でのクレジットカード利用が増加しています。
ーー2017年4月14日日経新聞引用ーー
2016年のクレジットカードのショッピング支払額は初めて50兆円を超えた。ネット通販の市場拡大に加え、税金、医療費の支払いなど、カード払いの対象が広がっていることが背景にある。
ーー引用終了ーー
去年からの伸びが約8%でその要因はネット通販です。アマゾン、楽天などに代表される通販は、代引き、コンビニ支払いもありますが、その場で完結できるカード決済が便利とあり増加しているのでしょう。同記事には三井住友カードのコメントがあり、前年比で毎月20%近いEC取引が伸びているとありました。
また、ふるさと納税や自動車英などの税関連でも利用が増えているようです。更に、医療現場においてもクレジット決済が普及しつつあり、高齢者の利用も目立っています。マクドナルドも2017年の後半頃より全国の店舗での利用を開始します。これはインバウンドの人がより便利にすることが背景だとおもいますが、10年前と比較してカード利用ができるシーンが増えているのです。経産省が発表する一般消費者向けの電子商取引の市場規模は13.8兆円。この市場は今後も省人力化の影響で増える見通しです。
一方、中国やインドのトレンドはクレジットカードを飛び越してスマホ決済に向かっています。現在中国では8億人がスマフォ決済を利用しており、2016年のスマフォ決済額は600兆円で前年比の2倍です。金額も、伸び率も日本の13.8兆円から比較すると桁違いです。
中国でのスマフォ決済の2強はテンセントとアリババ。テンセントはウィーチャットペイという名称で決済ユーザーの総合計は8.3億人。小売店やネット通販、振替、振込、公共料金の支払いでよくつかあれています。一方のアリババはアリペイという名称で決済ユーザーの総合計は4億人。こちらもネット通販、小売店、振替、振込、公共料金の支払が主な使途です。現味、2014年はウィーチャットペイや8%のシェアでアリペイが79%でした。2016年はウィーチャットペイが38%、アリペイが50%とテンセントが追い上げている構図です。
2007年にアップルがスマートフォンを発表してから世界が大きく変ってきています。現在のビジネスの多くは、スマフォを中心としたビジネスモデルになり、全ての行動をスマフォを中心に行えるようになりました。加えて物流が発達してリアル店舗に行かなくても消費者は購入が可能になります。
2014年の世界のB2CのEC市場の規模は1.3兆ドルでした。これが2017年予測では2.5兆円、2019年予測では3.6兆円ですので日本のEC化のスピードよりも遥かに国外は進んでいることがわかります。特に国別でみると中国が6720億ドルの市場規模で、米国が次いで3406億の規模です。日本のEC市場規模は約900億円ですので国外の規模感との差がわかります。
今日の日経はクレジットカード会社に取っては追い風のようなコメントがありましたが、中国の勢いを見ればIT会社がスマフォ決済の仕組みを導入しシェアを取りにいくことも考えられます。手数料が安く、手続きと利便性が良いからです。
ネット、決済、物流。昨日も小売に関してのコメントを載せましたがわずか数年でどんどんと世界が変っています。