早嶋です。
ボンド大学の同窓生で、北京で勤務されている方から北京オリンピック直近の状況をレポートいただきました。現時の生の声は紙面や報道ではご覧になられていると思いますが、彼からのレポートは臨場感があります。
———以下、Bond大学同窓会北京支部代表のメールを抜粋—-
日本でもようやく北京オリンピックムードが盛り上がってきたようですね、BONDMBA北京支部代表として直近の北京状況をReportさせて頂きます。
あと開会式まで2日と迫り、街の雰囲気はオリンピック一色、現地の人達はかなり盛り上っているが、外国人の数が予想以上に少ないのは多分に様々な外国人に対する入国規制(ビザの発行の厳格など)があるように思えます、オリンピックを安全に成功させることが第一の目的であり、その為には多少の犠牲はやもえないということでしょう。
既に報道されている通り、いま北京市公安はオリンピックを前に厳戒態勢です。開会式の安全確保、環境問題に対する対応から、様々な規制がこの1-2ヶ月で次々と施行されました。直近では開会式の8日午後から北京市内で大規模な交通規制が施行されることが決定して、空港だけでなく、主要道路の封鎖をする徹底ぶりです、したがって我々企業も8月8日は一斉休暇するところがほとんどです。ちなみに車のナンバー規制(奇数日は奇数番号の車のみ運行可、偶数日は偶数車のみ運行可)はなかなかいいですよ、公共機関の車はこの影響を受けないので我々自家用車を持たない人間にとっては道はすいているし、空気も意外と綺麗なのでずーっと続けて欲しいくらです。日本でもやったら面白いと思っているのは私だけではないはず、、、
いまビジネスの大きな商談などの話はオリンピックの前ほとんど止まっています、どこもかしこもオリンピック後に詳細話そうという雰囲気になっているので私も今週に入りすっかり仕事がなくなってしまいました(笑)。既に規制されている北京市内でのオリンピック期間の建設中止や、大型トラック乗り入れ規制などで実際企業によっては7-9月の期間の経済活動に影響が少なからずでてきています。特に大型トラック乗り入れ規制で北京エリアの物品の運搬がかなり制限されており企業は在庫の積み増し、代理店への押し込みなどして何とかやりくりしています。また各企業はオリンピック商戦をかなり当て込んでいたようですが、実際の販売はそれほぼ芳しくなく売上下方修正しています、これは四川地震や直近のUS市場の影響を受けて中国経済にも陰りがでてきていることによるものと実感しています。我々も事業計画を立てるにあたり、オリンピック後のUnknownファクターをどう考量入れかいう難しい問題をかかえています。
肝心のチケットですが、既に北京市内でのチケットはほぼ完売であり、中国人はチケットがないないといま騒いでおります。一方で日本の旅行会社などはかなりの需要を見込んで確保したものの売行きは良くないようで、先日日本で余った分を北京に持ち込んで日本人向けに販売をしており、サッカー、野球、陸上などのチケットがまだ余っているのが現状です。私もラッキーにも、サッカー、野球、テニス、陸上、柔道などのチケットが難なく手に入りました。そんなことで、中国人が日本人にチケットがないと逆に聞かれている状況です(笑)
—-以上、抜粋終了—-