早嶋です。
長崎の地域資源を活用して地域ブランドの創出を考える!というお題で、長崎県中小企業団体中央会主催の会議出席してきました。地域資源とは例えば、波佐見の陶磁器や島原のそうめん、雲仙の温泉、壱岐のゆず・・・などです。今回は調査事業をかねており、県内で地域資源になりうる原石の調査とその分析が早嶋の担当です。地元長崎の貢献ということで張り切ってプロジェクトを進めています。
さて、このような会議の場では、会議のゴールに向かって会議自体をうまく進行させるために、場をうまくコントロールしていく人、つまり、ファシリテーターが重要な役割になります。
ファシリテーションを世の中に広めるきっかけを作ったのは、GEにおけるワークアウトだと言われています。ワークアウトは1980年代後半にGEで発明されたもので、小集団活動を通じて仕事の効率化を図るというものです。当時の会長でもあったジャック・ウェルチ氏がワークアウトを強力に推進させて当時のGEを盛り上げたことは良く知られています。
ワークアウトの語源は、ワークをアウトする。つまり、無くすという意味からつけられたといわれます。これは、日本語のカイゼンに相当するでしょうか。実際のビジネスでは、やるべきことが日々増殖しているでしょう。そしてすべてをこなす事は不可能になっています。一方では、コストがかさみ、人員も減少しているという状況も珍しくないでしょう。
そこで、関連のある部門同士がチームを組み、これまでの業務プロセスをマッピングして、そのプロセスの中のボトルネックを解消する。あるいは、業務のたな卸しをしてパレート分析を行った結果、優先順位や重要度の低いものは切り捨てる。といった活動がワークアウトに相当します。
GEでは、上記の活動を日常的なオフィスで行い、その推進役に社員の誰もがなれるようにファシリテーションの技術を身に付けさせたと考えられます。
ファシリテーションとは、辞書を引くと「易しくする」「促進する」「楽にする」という意味が書いてあります。ファシリテーションは、会議のやり方というレベルのモノではなく、参加者同士を触発して、よりクリエーティブなアイデアを生むように場を盛り上げる役割でもあります。また、パソコンがインターネットで検索することから、メールのやり取り、表計算やワープロになるようにアプリケーションを変えるとファシリテーションは多岐に応用が利きます。
日本でファシリテーションの草分け的存在である黒田由貴子女史はファシリテーションの定義を次のようにしています。
①中立な立場で
②チームのプロセスを管理し
③チームワークを引き出し
④そのチームの成果が最大となるように支援する
近年、ファシリテーションの需要が高まっていますね、その証拠として企業研修のニーズにファシリテーションというキーワードが随分あふれています。