早嶋です。
明けましておめでとうございます。今年も、よろしくお願いします。
さて、次のような状況を思い浮かべて見てください。スカイプで友人と映画の話をしていたら、パソコン画面上に近隣映画館の上映スケジュールが表示されている。SNSで、話題のDVDの話をしていたら、そのDVDの広告が表示されている。車のことが好きで、頻繁に車に関連するサイトをチェックしていると自然と車関係のバナー広告が増えている。
ネットを使った広告の精度は日々進化しています。スカイプの例は、音声連動型広告。これは、ネット上での会話を音声認識技術で解析し、その内容に適した広告をパソコンに表示する仕組みです。
SNSの例は、すでに多くの企業が実際に行っているので、少し意識すると「ああっ!」と体験することができると思います。検索連動型広告は、検索キーワードに即した内容の広告を表示する仕組みですが、ユーザーが閲覧している文章の内容に応じた広告もすでに表示される仕組みが整いつつあります。
上記はさらに進展して、行動ターゲティング広告として確立されつつあります。冒頭の車の広告がその例です。行動ターゲティング広告は、2000年前後に米国で登場し、徐々に浸透しています。ネット利用者のサイト閲覧履歴や検索履歴からその人の趣味や趣向、傾向を分析して、それに即した内容の広告を表示するのです。
一連の広告に関する動きは、パソコンからケータイに移行しています。パソコンでのネット利用とケータイでのネット利用がケータイの方が割合が大きいから自然の流れですね。
ケータイでは、ユーザーが移動することに注目して、位置情報連動型広告が効果を発揮するでしょう。携帯電話への標準搭載が進むGPS(Global positiong system)を使って、利用者のネットの利用傾向に加え、物理的な位置情報を解析してより精度の高い情報提供や広告配信が可能になるのです。
上記の内容は、一昔前のSF映画で表現されていましたが、テクノロージーの発展によってかなり現実的なモノになっていますね。
これから5日まで上海です。