価格の弾力性2

2007年11月15日 木曜日

早嶋です。

これから東京です。午後に商談を1件済ませ、夕方はBond大学アルムナイ主催の勉強会に参加です。

さて、昨日の続き、需要の価格弾性力にかんしてです。

価格弾力性が小さい場合、価格の変更を行ったとて、ほとんど需要は変化しません。逆に、価格弾力性が大きい場合、価格の変更が需要に影響を与えます。

需要の価格弾力性は、次のような場合、低くなる傾向があります。
 1)代替製品や競合他社が少ないor存在しない
 2)価格を高くしても買い手が直ぐに気付かない
 3)買い手は購買習慣が変わりにくかったり、より低い価格を探さない
 4)高価格には品質の違いやインフレなど、正等な理由を買い手が見出している

更に、需要の価格弾力性は、価格変化の大きさや方向にも左右されます。例えば小さな価格変化では無視されますが、大きな価格変化では意味のあるものになります。また、値下げと値上げ(方向)でも異なるでしょう。

長期的な価格弾性力と短期的な価格弾性力という点でも変化が見られます。例えば、買い手が価格の上昇に気付かない、上昇の幅が小さい、他のことにきを取られている、新しい供給業者の選定に時間を取られているなどによって、現状の供給業者から購買活動を継続するかもしれません。しかし、時間がたてば供給業者を変える可能性が高いとすると、この場合、需要は短期よりも長期において弾力的であるといえます。

弾力性に短期、長期の概念があることは、つまり、価格変化の全体的な効果が売り手に伝わるまでに時間が必要な場合と必要でない場合があることを意味します。価格設定は、とても奥が深いですね。



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