早嶋です。
毎年恒例のイグ・ノーベル賞の授賞式が米ハーバード大学サンダース・シアターで行われました。
今回、化学賞で受賞したのは日本人の山本麻由女史、国立国際医療センター研究所所属です。気になる研究内容は、「牛糞からバニラの芳香成分vanillinの抽出」。会場では『牛の糞から抽出した香料を使った「バニラ」アイスクリームが式に多数参加した本家の「ノーベル賞」受賞者に配られ、教授らは意を決した表情で口に運んでいた』と、CNNで報道されています。
その他に受賞した一覧は次のようなものがあります。
医学賞:「剣飲みとその副作用について」の研究
英国の放射線医師と世界的に著名な剣飲みパフォーマーのメイヤー氏の共同研究。メイヤー氏は研究に協力し、3ヶ月間のうちに2000本の剣を飲み込んで、その際の生体反応をまじめに調査したようです。
物理学賞:「シーツの皺(しわ)のつき方について」研究
生物学賞:「寝床で一緒に眠り、ムズムズ感を引き起こすダニ、昆虫、クモ、シダ類、菌類の全統計調査」
言語学賞:「ラットは日本語の逆さ言葉とオランダ語の逆さ言葉を聞き分けられない」ことを示した研究
文学賞:「アルファベット順に並び替える際に、英語の定冠詞『the』によって引き起こされる混乱」についての研究
平和賞:「同性愛爆弾」を開発
この発明は、化学兵器の一種で敵の兵士間に広く同性愛の感情を芽生えさえるとか、平和貢献の化学兵器なのでしょうか?
栄養学賞:「底がないスープ皿で自動的に給仕される場合における、人間の食欲の限界について」の研究
経済学賞:「銀行強盗を捕らえるネットの開発」
この受賞を獲得した台湾のシェ氏は、数年前から行方不明とのことで会場では、司会者がシェ氏の情報提供を呼びかけています。
航空学賞:「バイアグラに時差ぼけ解消の効果」があることの発見
本研究では、男性の勃起不全治療薬「バイアグラ」が時差ぼけの解消に有効だとする研究結果を発表して話題となったそうです。
しかし、どの研究も大真面目に取組んでいることを考えると、まさに、Ig Nobel Prize、「人々を笑わせ、そして考えさせてくれる研究」ですね。