ワーキングプア

2007年9月5日 水曜日

早嶋です。

社員並みにフルタイムで働いたとて生活保護の支給額にも満たない収入しか得られない就業者、ワーキングプア。最近良く耳にします。

発展途上国などで見られる典型的な貧困層と異なり、資本主義の先進国で見られる新しい種類の貧困層として近年問題視されています(ウィキペディア参照)。NHKやその他の番組でも先進国のワーキングプアは良く取り上げられていますね。

昔の経済活動とは違って、現在はニューエコノミーの時代です。グローバル化、サイバー化により、中間業者の中抜きは当たり前となります。このカラクリは大前さんの「新・資本論」―見えない経済大陸へ挑むを読むと良く理解できると思います。

また、上記著書にも出てくるアービトラージという概念を知ると更に良く分かります。

例えば、有名予備校の講師で、No.1の座にいる講師の年収は1億円以上です。この対価は、当然、ナンバーワンの実力に対してです。もし、その講義を衛生を通じて全国の予備校生が受講できるようになれば、No.2以下の講師は不要になります。

このような事が、ボーダレス空間、サイバー空間では当たり前に起きるのです。こう考えると、中抜きってもっと加速する事が容易に想像がつきますね。

だからといって、ネガティブに思うことはありません。むしろ好機と捉えることが出来ると思います。ニューエコノミーのカラクリを理解していれば、教育や育児、社会やショッピングに至るまで、あるとあらゆる分野で事業機会を見出すことが出来るからです。

そこに、これまでと違った独特のやり方で超ニッチに拡大していけば良いのです。別の言い方では、ブルーオーシャンに進出する、です。誰もが目に付くレッドオーシャンでは、勝者が層取りなので競争はますます激しくなるからです。

ん!、やっぱり難しいかな、いや、ポジティブに考えましょう。例えばある分野で誰かが新しい革新を起こしたとします。すると、そこから派生する新しいビジネスが生まれます。自分で革新を起こさなくとも、この派生ビジネスにも商機はあります。

青色ダイオードは最たる例です。ここからライトやデザイン、信号などの交通インフラ、アーティストや出演化、クリスマスのイルミネーションまで無限の可能性がビジネスとして生まれています。

つまり、No.1になるために、超ニッチな世界を見つけ、その部分を派生させると考えると未来は明るいのです。



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