イノベーションを起こさない組織

2018年8月24日 金曜日

早嶋です。

イノベーションを起こさない組織。

ある程度の売上があれば、企業は成長戦略を課す必要があります。特に市場から資金を調達している場合は、株主に対してのインセンティブとして株価を高め、配当を出す必要があるからです。

しかし国内市場は成熟化しています。理由は少子高齢化に代表されるように、母数である人口が減少傾向にあり、かつITのおかげで大きな投資を必要としない社会に変化しつつあるからです。一般には、企業が成長するためには2つの方法しかありません。異業種分野に進出するか、市場を海外に広げるかです。

全車の異業種への進出は、企業にとって新たな取り組みになります。そこで企業は組織的にイノベーションを起こす必要がある。それから、先の持続的な社会を目指すために、今の取り組みをゼロベースで見直さないといけない。と体外的には言っています。しかし、一方で、社内からイノベーションを起こす動きがあれば、前例が無い、そうは言っても直近の数字達成が先決だ、と結局は尻窄みになります。

その理由は、今のマネジメントレベルが結局、新しい取り組み、つまり0から1を創る経験をしたことが無いというのが大きいと考えています。入社した頃はある程度ビジネスモデルが確立されており、10を20にする取り組みが中心だったと思います。そして、いざ経営陣になり、いよいよ過去のつけが効かなくなっても、後数年はなんとかなるだろうという思いから、一歩が踏み出せない。

大きな組織でもまれ、イノベーションを興したくても起こせない。だったら早いところ、その組織を飛び出して、外にでるのも一つです。大きな組織でも実際にイノベーションを興したくても、言い出しっぺがいない組織もまたゴロゴロしているからです。いずれにせよ、今の時代、異端児は貴重な資源なのです。



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