伝統企業とイノベーション

2017年4月9日 日曜日

早嶋です。

パナソニックが2018年に創業して100周年を迎える。そのメインイベントの1つにビジネスイノベーション本部の設置がある。読んでいて上手くいかないイメージがプンプンした。

本社肝いりで動くため、明らかにできっこないとか、肝いりの部隊が期待するような大掛かりなイノベーションを生み出さないといけない!とかいう空気感が現場レベルに落ちていき自由な発想と小さな実験と失敗からの学びが訴外されるからだ。

おそらく、そのセンターに配属される人材も超優秀な方々だろう。大企業の超優秀な人材は、過去のビジネスモデルでいわゆるキャッシュカウのビジネスや事業部で食ってきており、10を100にする力や、決められたことをよりスムースにする力はめっぽう強い。当然、このような部隊はキャッシュをバンバン生み出したから余裕があり、人材も入社した優秀な人達をいの一番に採用配置していった。

が、イノベーションはそもそも破壊だ。これまでのルールや慣習をぶっ壊して否定することから始まる。大企業のキャッシュカウにいた人材は5年もすると上司や上層部に大きな発言をしなくなる。そのほうがスムーズに仕事が進むからだ。

もし、上記のような人材が100周年だからと言って一同に集まったところで何も生まれないと思う。イノベーションは野放しでハングリーで遊びの中から生まれる。多いな温温とした環境では目が出にくいのでは。そもそも100周年を歌う前からイノベーションの重要性は言われている。のであれば既に成果がでているはずだ。



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