早嶋です。
件名のパーク24とは、100円パーキングを国内で運営している会社です。同社は、韓国での24時間無人駐車場ビジネスを展開するために、現地企業との合弁会社を設立しました。
記事によれば、韓国の既存駐車場と比較して25%程度安価な駐車場料金で展開するとの事。パーク24の強みは、価格の安さだけではなく、平日・休日・昼間・夜間といった時間軸で駐車料金を提供するノウハウです。このような感覚で価格帯を設定するのは日本のお家芸とも言えるでしょう。
幼い頃よりソウルに行く機会が多くあったため良く見てきた光景なのですが、韓国では世帯ごとの駐車場が固定していません。例えばアパートの住民であるという証のシールを車にはり、その車は早いもの勝ちで駐車します。面白いのは、駐車場スペースを越えてもシールを発行するところ。当然、駐車場スペースが足りないので縦列駐車が当たり前となっています。車を出すときは、更に驚きです。ルールとして、停車している車の前に縦列駐車するときはサイドブレーキをかけないとの事。出るときは、手で押してどかすとか。押しすぎて多少ぶつけてもあまり気にしないと聞きました。(2004年頃時点ではまだまかり通っていました。)
ちょっとした時間に、無人の駐車場に止めるという習慣が無かった韓国に、日本で確立したビジネスモデルを輸入するというところに大変興味を持ちました。駐車マナーが悪くても、生活水準が向上している韓国では、確実に普及すると感じます。
展開する方向として、韓国のほかに、上海なんかも面白いのではと思います。上海ではマイカーブームのおかげで駐車場不足が問題になりつつあります。その上2010年の上海万博では市外観光客らの利用といった需要が予測できます。
海停車服務行業協会の統計(2005年9月)では上海市内の自動車台数211万台(トラック103万台を含む)に対し、駐車場は40万台分不足しているとあります。路上駐車による交通渋滞の悪化も招きかねない駐車場不足は、上海にとって緊急の課題となってくるでしょう。