早嶋です。
世界最大の家電見本市、米ラスベガスのCESにトヨタ自動車も出店を表明しています。展示商品はAIを活用したコンセプトカー。ガソリン車から電気自動車にシフトすることを考えると車の産業は家電産業に複合されていくことになりますね。その際、車根本の技術に加え、モーター、バッテリー、IoTを始めとするセンサ類、ネットワーク通信技術、そしてAIに代表されるソフトウェアの技術が核になっていきます。
これまでハード主体、部品点数が2万から3万の産業だったため組立技術や統合技術が肝で、それを実現する仕組みにTier1から4までの仕組みが出来上がりました。が、動力部分が電気になることで一気に1/10くらいの部品点数になり、その分ソフトウェアで制御する割合が多くなります。産業に大きな変化が現れることを表すニュースですね。
そもそも人工知能の搭載に主軸が移れば車を運転する主体の人間は、車に乗ることが主体になります。つまりドライバー視点のものづくりでは意味が無く、車の空間をどのように活用するのかという視点が必要になります。トヨタのスローガンはfun to drive。となるとその発想をもゼロベースで変えないと家電ショーに出店するだけでは駄目なのかもしれないと感じた次第であります。