道具に対しての捉え方

2016年10月5日 水曜日

早嶋です。

道具に対しての考え方。日本は、道具を神聖なものとして捉えている感じがする。なので道具を使えないと一人前の職人として認められない。が、そもそも道具とはスキルを補うもの、誰でもある程度一定の仕事をできるために技を補足するためのものではないかと思う。

そう捉えて世界をみると、ドイツの道具はそんな感じが漂う。道具を使う人の事を考えて道具が洗練されている。日本製の道具は材料も良ければ仕上がりも良いが、道具が主体となっているため使い勝手が難しい。しかしながら使い手が熟練するとその道具のパフォーマンスが一気に上がり素晴らしい製品が完成する。

一方、ドイツは材料や仕上がりは若干落ちるが使う人のことを考えているために非常に良い感じをうける。手の届かない部分が行き届いていて結果、ある程度のスキルを道具でカバーしてくれる。そしてその道具で作った製品の仕上がりも良い。

ものに対しての美しさは、機能を追求した結果のものと、はじめから感情に訴えかけるものがある。後者のデザインは見せかけであり、実際に使っていくとその感覚の不味さから飽きが来るかもしれない。一方、機能を追求したユーザーのことを徹底して感がえたデザインはいつまでたっても飽きも来ないものだと思う。



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