ダイヤルバンク印

2007年3月26日 月曜日

早嶋です。

マーケティング活動の中で特に大切だとされていることは、顧客のことを考える事です。そして、その顧客が何らかの問題を抱えており、その問題を解決するソリューションを自社の強みを発揮して提供できることが出来れば、その顧客との取引が成立します。

マーケターにとって、世の中の人がどんなことで困っているのかをいち早く見つけ、その集まりが自社にとって十分な規模になるかを考えるのも仕事になるわけです。

最近、印鑑業界で注目されている商品があります。その商品は、ダイアルを回す事によって、陰影が変る印鑑です。開発した会社は三菱鉛筆(株)で商品名は、『ダイヤルバンク印』です。

この商品が開発された社会的な背景としては、次のようなものがあると思います。
○銀行印を偽造した事件の多発
○盗難にあった印鑑の不正利用

上記によって、預金者保護法が06年2月に施工され、盗難・偽造キャッシュカードで貯金が不正に引き出された場合、貯金者の過失割合に応じて、金融機関が被害額を補償することになりました。しかし、盗難された通帳及び届出印による不正引出しは被害の補償対象外になります。つまり、消費者の中には、通帳と届出印が同時に盗まれた場合の損失リスクへの対策を解決するソリューションが求められていたのです。

その問題を解決する一つのソリューションとして、ダイヤルバンク印が商品化されたのです。銀行に登録するのは、印鑑でなく印影なので、盗まれた場合にそのまま利用されていました。そこで、印影を変える仕組みを組み込めば、盗難にあったとしても不正に引き出される危険性が低くなるというのです。

世の中の社会的な変化やトレンドの編曲を見ることによって、困った人はいないだろうか?このような発想を持つ事もマーケターにとって重要な視点であると思います。

—ブログマーケティング、実験中!—

詳細は、ブログマーケティング『第1弾第2弾第3弾第4弾第5弾第6弾第7弾』をご覧ください。

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