VISTA

2007年3月8日 木曜日

早嶋です。

VISTA。Windws Vistaの売れ行きは芳しくないようですが、VISTA新興経済諸国の先行きは明るいようです。

VISTA、WindowsのOSと同じ名称ですが、経済でいうVISTAは、ベトナム・インドネシア・南アフリカ・トルコ・アルゼンチンを指します。(参照:門倉貴史のBRICs研究所

中長期的に高成長が期待できる有力な新興国としてBRICsが投資先としての注目をあつめていますが、VISTAはポストBRICsといったところです。

BRICsが高成長を支える要因として、1)豊富な天然資源、2)豊富な労働力、3)外資の導入、4)政情の安定、5)購買力を持つ中産階級の台頭といった5つの要因があるとされています。門倉氏によれば、VISTAはその内の4つ以上の要因を兼ね備えています。

ただし、VISTAは、BRICsと比較してまだまだ経済規模が小さいため、個別に見るとインフレや経常収支の赤字といった問題点があります。しかし、新興経済諸国の中では将来性が期待できるグループです。

●ベトナム
ベトナムは、今ではチャイナプラスワンとして注目を浴びています。これは中国沿岸部の経済発展に伴い、人件費が上昇しているため、そのリスク分散地にベトナムに進出している企業が増えているからです。これは私見になりまうすが、ベトナムの人と中国の人を相対的に見て、ベトナムの人の方が職人魂が強く、仕事が丁寧なイメージがあります。

●インドネシア
インドネシアは、天然資源が豊かなこと、若年労働者が増加していること、中産階級の台頭といった条件が揃っています。97年の通貨危機の際、バックパックを背負ってインドネシアを放浪していました。ルピアの大暴落を目の当たりにして、そのときは将来の経済大国の予備軍になることなど想像もつきませんでした。

●南アフリカ
南アフリカは、VISTAが言われる前から、BRICsのsは南アフリカだとして、注目されていました。ここは、金・ダイア・プラチナ・クロムといった鉱物資源が豊富で、その資源輸出によって高成長を続けています。2010年には、サッカーのワールドカップの開催国になるため、鉄道や道路のインフラが急速に整備されつつあると聞きます。

●トルコ
トルコは、05年10月よりEUの加盟交渉を開始しています。実現にはしばらく時間がかかるという見方が強いようですが、この過程において不透明とされる法制度などが整備され海外からの透明性が増せば、大きな投資が海外から増加し高度成長を成し遂げるチャンスが来ると予測されています。

●アルゼンチン
アルゼンチンの05年の実質GDPは前年比で9.2%増加しており、04年の対前年比9%を更に加速した形で成長していることが分かります。エコノミストの予測では、06年、07年の経済成長も7%から8%と、高い成長を持続するといわれています。

中国、ロシアで投資を行っている方は、次の市場として、VISTAの動向を追いかけるのも悪い話ではないようです。

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