皆が皆、起業ブームに乗っかているが大丈夫か?と思うことが多々あります。
起業するためには何が必要というのは無いかもしれないが、最低限の機会をつかみとり、何らかのビジネスのアイデアや技術などの尖ったものを持ち、それに対してのリソースが在ることは最低限の条件だと思う。
しかし、近年の起業ブームは、ただただ意気込みありきの若い衆に炊きつけるだけではないかというイベントを散見する。その若者は確かに大きなビジョンを上手くプレゼンする能力はある。しかし何か尖ったアイデアなりスキルなりを持っているわけではない。可能性という夢物語のみを握って、何の準備もなく、また掘り下げた議論をするわけでもなく、ドアノックしてくる。
しかも、そのような若者に公的資金を費やす機関もある。中身がわからないから口先だけで上手く行くのではないかと周りの大人が騙されているのも悪いと思う。が、そもそも公的資金を費やす必要があるのか?だ。
さらに、そのような補助金の制度を活用して、とにかく起業する人や組織に税金を獲得する支援を目的にしたコンサル会社も山のようにある。決して小さな組織がヒソヒソと行っているのではない。大手が堂々と行っている。
そもそも助成金ベースの起業なんて、その支払機関が終了したらキャッシュアウトになって終了するのは見えている。起業時点で潤沢なキャッシュがあれば考える脳みそも、使い物にならずに考えなくなるのは当たり前だ。
中には伝統的な商売に対して公的資金を突っ込もうとするものもいる。喫茶店やなんのイノベーションもない飲食店までだ。このようなビジネスを行いたいのであれば、税金を活用するのではなく、自分のハートマネーをつぎ込んで始めるべきだ。国がそのようなビジネスにお金を出す理由ってあるのか?かなり疑問に思えてくる。
むしろこのようなフェーズは、既に起業や経営の経験を積んだシニアの知恵など、単に金をばら撒くのではなく実質的な支援であれば大歓迎だが、そもそも役人にそのような発想やアドバイスを提供できるスキームが作れない。そもそもがその可能性に対しての目利きができないから、それを出来そうな人に丸投げする。それも計画を持って探すこともしないので昔からの利権のつながりに依存するというシステムが働いてします。
もちろん起業家を育成する場の提供や、そのような行為に興味関心を抱くかたに対しての情報提供はどんどんおこなうべきだ。そして、実際にどのような手続きが必要で、どのようなリスクがあり、どのような苦労があるのかももっと提供すべきである。と思う。それを国のお金で賄うのは理解できるが、その先の一歩を踏み出すために資金を注入するのはどうかと思う。
いやいや仕組みとしては、シニアやノウハウを持った人を送り込んで国は支援しているという方もいるが、実際は、その支援をしている人を囲っている組織には国からお金が流れ込んでいるのも事実。そして、このような仕組みを広告するために無駄なセミナー、チラシの作成、広告をかけている。当然そこにもお金のつながりがあり利権が絡んでくる。
お金をつかうことに反対しないが、使い方に対しては有意義に使って欲しい。