早嶋です。
本日は、NPO法人師範塾主催の教育フォーラムに参加しましたので、その紹介です。フォーラムのテーマは、「大人が変れば子供も変る~大人はどう変る必要があるのか?~」。
内容は、講演とパネルディスカッションでした。フォーラムを通してのテーマは子供の教育に関しての内容でしたが、ビジネスシーンに当てはめて考えれるものが多々あり非常に参考になりました。特に原田氏の講演内容は、感涙を得るものでしたので簡単に紹介します。
原田氏が教育現場で子供たちに行ったのは、「教えないで、教えること」です。そして、原田氏が教育で目指すところは、最終的に自立した人間を育てることです。原田氏が言う自立型人間とは、まず自分の夢に対してのイメージがあり、そのための目標がある。そして、その目標を達成するために、何をしたらいいかを考え、自ら行動する人です。
これは、経営を行う上でも最も大切な部分です。夢=ビジョン。将来、どのようになりたいのか?そしてそのためには、どのような目標があるのか?その目標を達成するために戦略を立て、実際の行動計画に置き換えていきます。この仮定で具体的な行動が見えてきます。経営では、計画を正しく行うために管理するフェーズが追加します。
原田氏が教育現場で行った内容は、まさに様々なビジネスシーンで行われている内容と同じなのです。そして、原田氏が最も力をこめた部分は、心づくりの指導だったと思います。靴をそろえる、挨拶するなどの態度教育です。
この心づくりの態度教育は、割れ窓理論(Broken Windows Theory)の応用です。NYの重犯罪の件数は、ジュリアーニ市長のときに激減しました。この時、市長が利用したセオリーも割れ窓理論です。もとは、スタンフォード大学のフィリップ・ジンバルト教授が実験によって証明された理論で、以下のような実験結果を体系化したものです。
普通の車とフロントガラスの割れた車をそれぞれ住宅街に放置しその変化を観察する。1週間後、普通の車は変化がなかったのに対して、窓の割れた車は次々にガラスが割られ、金になる部品はほとんど盗まれていました。
つまり、小さな犯罪を放置すると、それが大きな犯罪につながるという犯罪心理学の理論です。
靴を並べる、椅子を引く、鞄を整頓する、はいの返事、正しい挨拶、目をあわせた会話、掃除、正しい姿勢・・・。当たり前のことを子供に徹底することによって、子供に変化が現れるといいます。当然、上記の行動を子供に行わせるには、原田氏の熱血がなくしては出来ないものだとおもいました。
「ルール・規則に従わないが、ムードに従う」「言葉に従わないが、人の行動・態度に従う」。原田氏は、態度教育をまさに実践して教育してきた先生なのですね。
今日は、教育という現場の最前線を体感する事が出来ました。世の中は確実に2極化し、競争社会がますます激しくなります。このような社会構造では、何もしなくても社会、学校、家庭等は荒れていくでしょう。今後、教育というものがますます重要な課題になると言うことは間違いないですね。
以下、本日のフォーラムの概要。
○講演
学校教育に関する講演:
テーマ「教師が変われば子供は変わる」
講師 原田隆史氏(㈱原田総合教育研究所所長)
家庭教育に関する講演:
テーマ「親が変われば子供は変わる」
講師 長田百合子氏(塾教育学院メンタルケア部門代表)
○パネルディスカッション
コーディネーター
野口吉昭氏(㈱HRインスティテュート代表取締役)
パネラー
原田隆史氏、長田百合子氏
川口雅昭氏(NPO法人師範塾塾長)
吉田優貴雄氏((社)福岡青年会議所メンバー)
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