情報の一極集中

2007年1月31日 水曜日

早嶋です。

皆さん、新聞や本、ニュースを見ているときに知らない言葉や分からない言葉があるとき、どのような手段で調べますか?

人に聞く、辞書を引く、図書館に行く、調べない・・・など、いろいろあると思いますが、検索すると答えた方が多くいると思います。インターネットと、GoogleやYahoo!などの検索エンジンのお陰で、ずいぶんと便利になりましたね。お陰で、検索により情報が瞬時に手に入るようになり、専門家との情報の格差もだいぶなくなってきたと思います。

この事に対して、最近、疑問に思うことがあります。それは、ネットによって情報化が極限まで進み、あらゆる情報が瞬時に得られるようになると、情報の一極集中が起こるのではないか?という事です。

例えば、Googleなどの検索エンジンを使って、新しい情報を得ることがメジャーな手段として確立されたとしたら(既に多くの方が実践していると思います)、殆どの人が検索結果の初めのほうしか見なくなるのではないでしょうか?仮にこの仮説が正しいとしたら、これはまぎれもなく情報の一極集中化に他なりません。ネットの世界には、あらゆる情報が膨大に埋もれているのに、たどり着けば同じ情報源だったとなるのです。

最近の書籍や映画のヒットを見ても同じような傾向を感じ取ることが出来ます。つまり、数ある作品の中で話題になったベストセラーやヒット作品のみが更に話題を呼ぶということです。

このアンチテーゼとして、アマゾン・ドット・コムのように、ロングテール・ビジネスの成功例を出すことが出来ますが、消費者自身が自己判断が出来ない限り、流行のモノしか選択しなくなると考えることも出来ます。

もしこうなれば、誰もが同じモノを見て、読んで、聴く、という事が起こるのではないでしょうか?

検索結果を読んでいて、ふと思ったことでした。

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