女性の進出が進んでいるし、進むことも間違いないと思います。すると次にこれまで努力しなかった男性は基本、仕事がなくなる、若しくは少なくなることも見えてきますね。
さて、女性ということで、マーケテイングでも特に注目が集まります。が、当たり前ですが一つのくくりにすることは難しいので、基本的なSTPの分析は大切だと思います。これまで男性向け、或いは無意識に男性向けにアレンジしていたマーケティングを見直すことは重要です。
例えば、車を考えてみます。日本人の価値観、車選びのポイントは男性と異なります。参照サイトでは、日本女性の車選びのポイントは「乗り心地」「色」「維持費」です。一方、男性は「機能」「メーカー」がきになるようです。
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http://chosa.nifty.com/cs/catalog/chosa_report/catalog_120823000943_1.htm
男性より女性のほうが「乗り心地」「色」「維持費」にこだわっていて、逆に男性のほうは「機能」「メーカー」が気になる
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多くの自動車会社のWebはまだまだ男性向けのテイストが多いです。
例えば、
「水平対向エンジンは、クランクシャフトを中心に水平かつ左右対称にピストンを配置する独特のレイアウトで成り立っています・・・」
これは初めの文章で多くの女性(機能が分からない男性も)がノックダウンです。
例えば、
「重心が低いからでこぼこ道でも安定して走れます。眠っている赤ちゃんも起こしません」
とか表現をかえるだけでも親しみやすさが異なってきます。
マーケターはそういう意味では、ターゲットに響くフレームにあてはめて表現することが重要だと思います。
例えば、女性ドライバーを以下のようなセグメントで分けても面白いです。
①自分の稼いだお金で自分の車を買って乗る
②いわゆるファミリーカー (一家に一台)に乗る
③セカンドカー (ご主人に1台,奥様用にもう1台の購入)に乗る
男性目線の機能重視の車はきっと①と②のセグメントの大部分には嫌われるでしょう。
③の場合は、旦那さんと奥さんの妥協点を持った車が支持されるかもしれません。とコストパフォーマンスが最も議論の中心になる可能性が強い、従って③のセグメントも機能重視の車は嫌われる。
とすると、今後、日本で車を売っていく場合、女性の指示も欲しければ若干機能を感情のテイストに変えていくことも重要です。もちろん、これは戦略に紐付けないといけないので、はじめから上記の①から③のような顧客はターゲット外としている企業には関係のないことですが。