早嶋です。
男性の存在感がかなり希薄になっています。かつては男性社員が世の中の消費を延引していた次期もありましたが、今はまさに濡れ落ち葉状態。女性購買シェアが高まり、流通各社も女性にフォーカスした戦略転換に切り替え始めています。
その背景は女性の可処分所得の減少でしょう。統計を見ると男性と比較して女性の可処分所得が減少しており、消費性向もあまり上がっていません。結果、これまで目を向けなかった低価格業態に消費がフォーカスされつつあるのです。コスパの世界は男性の牙城でしたが、悲しいことか、女子の勢力も高級よりも低価格に向かっているということです。その結果、コンビニ、ドラックストア、低価格化が進むビール、居酒屋など、元祖おじさんの聖地に切り込み始めているのです。
この傾向は一時的なものではないので、企業としての対策も長期的に取り組む必要があると思います。がっつりと高級品を買い漁るちょいワルオヤジとニキータのセット。一体何処にいったのでしょうか。寂しい限りです、
では、実際の男性と女性の購買比率を見てみましょう。例えば、コンビニ。女性客比率が40%〜45%に増加しています。コンビニと言えば男性客が7割を占めていた業態でしたが、ここ2、3年は急速にその差が埋まりつつあります。単身女性の増加、共働き世代の増加など、女性の増加を支える社会的な背景も経済に確実に影響を与えています。
ドラックストア。このジャンルには女性客が8割。コンビニはこれまでドラックストアとの連携を強化してきました。背景は男女比が異なり共に補完関係になっていたからです。今後、女性の進出がコンビニの世界に進めば、この関係は崩れる方向に向かうでしょう。
マクドナルド。男性客が多いイメージですが、今ではその比率がとんとん。スタバ、こちらも男性と女性の比率を比較すると若干女性が押しています。アルコール。10年前は男女比が7対3、が今では6対4と女性の勢いが増しています。ビアガーデンも女子会の勢力範囲になっており、おじさんのパラダイスから女子会の聖地へと転換を遂げています。